9月21日(土) ~
10月6日(日)
船串篤司 個展
船串さんのプレートはすごい。
お皿の新しいカテゴリーを作ってしまったんじゃないかと思う。
最低限の用途を満たすシンプルなデザイン。
単に料理にフレームを与えただけとでもいうような潔さ。
余計なものがない分、料理が生きる。
ただ焼いただけの野菜をザックリと盛る。
並べたり整えたりしなくても美味しそうなご馳走に見えてしまう。
丁寧に盛りつければ、いっそう洗練された美しい一皿が完成する。
それがきっと、幅広い層にこのプレートが愛されてきた理由なんじゃないか。
狙い過ぎない自然さ、削ぎ落とされたカッコよさは船串さんの作品すべてに通じていると思う。そしてそれはそのまま、彼自身のライフスタイルとも重なって見えてくる。
恰好つけすぎるのってカッコ悪い。
そんな風に思っているかどうかはわからないけれど、
彼が無理せず自然体で楽しんでいる衣食住すべてが作品の魅力に繋がっていることは間違いない。
シンプルに、最低限で。
今更ながら真価を再認識してしまうプレートから新しい試みまで。
船串さんの飾らない魅力を感じてもらえる場になればと思います。