黒川登紀子展

この夏タイシルクのパンツを買い求めた。この年になってあえてのピンク。
数回着用したのち手洗いをし、軽く脱水をして日陰に干す。
想像以上にしわくちゃに干しあがったそれを低温のアイロンをかけ、皺を伸ばす。
そうすることでまた愛着がわく。
生活の中にある衣類や道具に手が馴染み、無意識に溶け込んでいく。
工芸と呼ばれるものがいつの間にか日常になる。
30周年を迎えたうつわ萬器にて個展をさせていただくことに誇りを感じます。
長く工芸に歩み寄ってこられたお店へ是非お越しください。
—黒川登紀子