6月21日(金) ~
6月29日(土)
田中有希展
「何か話しが聞こえてくるような…。」
見る人それぞれ、その時々で、
色々な言葉が聞こえてくるような、
色んな物語が浮かんでくるような。
私の作るガラス達が、そんな存在になれたら
嬉しいです。
—田中有希
「すぐ側にいるような存在、ちらりと目が合う存在、そういうものを制作したいと思います。」と語る作家は、擬人化した動物のオブジェを制作しています。
生活の一場面を切り取った、思わず頷いたり、笑ったり、の仕草と表情が生き生きと表現され、優しく温かい詩心を伝えています。
まず粘土で原型を作り石膏で型をとる、その型の中の粘土を取り出す、さらに原型のための型とは別に、材料のガラスを入れておく器状の注ぎ口を石膏で作り石膏型にセットして焼成する(ガラスが溶けてその器から石膏型に流し込まれる)、徐冷したら石膏型を割り中の作品を取り出し、形を整え綺麗にしてから、アクリル絵の具で着彩していく…、
石膏型は1作品に1つ、気の遠くなるような手間の掛かる作業です。
今回は、都内での初めてとなる個展です。
想像力を掻き立て空想の世界へと導いてくれる、不思議な魅力が潜む動物たちに会いにいらしてください。