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7月8日(土) ~

7月23日(日)

市川陽子 個展「MIMIC」

GALLERY crossing 市川陽子 個展「MIMIC」

この度GALLERY crossingは、市川陽子の新作個展「MIMIC」を開催致します。
本展は当ギャラリーにおける2年ぶり、3度目の個展となります。

市川 陽子(いちかわ・ようこ)は1985年大阪生まれ、京都市立芸術大学工芸科漆工専攻修了。
独立後は京都で制作活動を行い、現在は滋賀県高島市へとその拠点を移し制作を行っています。
大学在学中より「漆皮(しっぴ)」という技法への興味を深め、研究と実験を積み重ねることで独自の表現へと昇華させてきました。
市川の制作する漆皮箱は、正倉院宝物に残された8世紀(奈良時代)の『漆皮箱』に起点を持ちますが、その制作方法は元来の手法にとらわれない独自の手法です。
動物の皮で器をつくり、漆を塗って硬化させる「漆皮」は、飛鳥時代からの歴史を持ちながらも一度は歴史の中で途絶えた工芸技法。
市川は自ら紐解いた漆皮の持つ歴史を背景に、自らのものづくりのルーツである、縫い・繕うという行為と、彼女の持つ死生観を重ねて制作を行っています。
かつて立体的な命を包んでいた皮膜を、再び縫い合わせ、漆という植物の樹液を染み込ませ、塗り重ね、硬化させることで、何かを内包する新たな存在として再構築することをコンセプトとし、漆という塗膜の向こうに透けて見える皮そのものの、トランスフォームの過程こそが彼女の作品の核です。

本展はではこれまで制作を重ねてきた漆箱を、改めて「Mimic(ミミック)」 と題し、波打つような曲面を持つ有機的な箱、パッチワークを施した箱、小動物を想わせる脚付きの小箱など、バリエーションに富んだ一点ものの作品群を発表します。
Mimicとは擬態する動物の意味を持ち、ゲームに登場する宝箱のモンスターの名称としても知られています。
箱という存在は古来より人を魅了し『開けてはいけない箱』の登場する昔ばなしや妖怪伝承は日本各地に溢れています。
漆皮という技法への工芸的興味を超えて現代的解釈が加えられた作品は、用の美を持ちながら、箱特有の秘匿感と、かつて生き物であったものの気配をまとい、擬態する妖怪やモンスターさながらの抗えない魅力で鑑賞者を誘うでしょう。
その他に本展では、新たに取り組む壁面作品も発表される予定です。

—GALLERY crossing 黒元実紗

日 時2023年7月8日(土)~7月23日(日)13:00〜18:00(最終日 〜17:00まで)
※休廊日 木曜日
場 所Gallery crossing 岐阜県美濃加茂市太田本町2-3-22
H Phttp://gallerycrossing.com
S N S
備 考■アーティストによるギャラリートーク
7月8日(土)13:30~14:30
ギャラリーにて開催致します。

※詳しくはこちらをご覧ください。

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