上田亜矢子「光と影の音」

白の石粉に一面覆われたアトリエ 時の流れがとどめ置かれたような静けさ
ただそこにあって とらえようのないもの

その気配を石に写しとり 手に取れるものへ

光と影から放たれる静かな音のかたち

八ヶ岳南麓のアトリエにて制作される上田 亜矢子氏。
彼女の手からうまれる石彫は直線と曲線が織りなすうつくしいかたちと思わず手を触れたくなる滑らかな質感を纏い、空間をやわらかく包み込みます。
白い空間に静かに佇む大小さまざまな白の彫刻たち。
どうぞこの機会にご高覧ください。

上田 亜矢子 Ayako Ueda
彫刻家
1973年東京生まれ。KOBATAKE工房にて小畠廣志氏に彫刻を学ぶ。
さまざまな素材に出会う中、石を彫ることに強くひかれる。
1999年上田快と共に八ヶ岳南麓にアトリエを構え、毎年、個展等で作品を発表している。