5月27日(土) ~
6月10日(土)
harunachico展
リズミカルなタッチでおおらかな絵柄が広がり、音楽が流れてくるかのようなイマジネーションを喚起させる作風、弾んだ呼吸に手を動かし描く市橋聡子、糸目友禅や型友禅を応用した染色技法を駆使する三村誠、二人のユニットによるもの。
作品は、即興による細かい軽妙な筆致が際立つ素描染め作品と、図案を染め上げた、西洋的な絵柄と日本的な色使いが組み合わされた大胆な構図の総染め作品の、大きく2種類の技法になります。
前者の素描染めは、筒描きで細いラインを一気に描いていき、そこに染料を着彩します。
後者の総染めのシリーズは、大きな木枠に生地を貼り糊の入った染料でアウトラインを描き、そこにそれぞれの色の染料をつけていき、何回も熱湯で洗って糊部分を取り除き、完成します。
最近では、抜染などの手間の掛かるプロセスで仕上げる“kuronachico”シリーズも発表、この技法により、これまで難しかった黒などの濃い色の作品にも細いラインで、色とりどりの線描きができるようになり、また新たな作風を打ち出しました。
今回は、デニム生地に描いた作品、久しぶりに総染めの日傘の他、ニット類、シャツ、Tシャツ、パンツ、スカート、ミニアチュール(小さい絵画)や器などをご紹介します。
一点ものに拘り、丁寧に仕上げられた作品を、是非ご覧ください。