5月13日(土) ~
5月21日(日)
堀 宏治 木工展
「他の素材と共存し、ひとつの空間を豊かに演出してくれるもの」
ご自身の作品について、堀さんはこんな風に表現してくれました。
そしてまた、「派手ではなく、シンプルなもの」だともおっしゃいました。
彼にとって作品は、みんなで舞台を作り上げるキャストような存在なのだと思います。
陶器やガラスをはじめとする様々な素材のテーブルウエア、そこに盛り付けられた料理たち。
個性豊かなキャストたちが一つになって、テーブルの上という舞台を演出します。
個々の要素(個性)が幾重にも重なり合い、作られるのが「舞台」だとしたら、キャストたちに求められるのは「一重の個性(魅力)」ではないでしょうか。
言い換えれば、複数の個性(魅力)を誇示し、一人浮き立つような存在では、メンバーにはなれないということです。
ご自身の作品が、単独公演を行うスターであることを望まない堀さんにとって、彼の作品が「派手ではなく、シンプルなもの」であることは、大切な要素であり、また彼のモノづくりの哲学でもあるのではないかと思います。
「人が生活の中で、(木という素材から)何らかの恩恵を受けているということは、木々が発している無意識という意識を人間が受け取っているからだと思う」という堀さん。
身の回りの自然物には神が宿り、自然物にも意識はある。
そんなアミニズム的な感覚は、私たち日本人なら誰もが持っている共通感覚だと思います。
その共通感覚(琴線)に触れるものをベースに置き、モノづくりをしている人だからこそ、私たちは堀さんの作品に、シンプルだけど生命力溢れる、そんな明確な個性(魅力)を感じるのだと思います。
それはまた、私たちが彼の作品を通じて「木々の意識」を受け取っている、その証のようにも思えます。
日 時 | 2023年5月13日(土)~5月21日(日)12:00 ~18:00 ※休み 火・水・木曜日 |
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場 所 | poooL 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 潤マンション105 |
H P | https://poool.jp/ |
S N S | |
備 考 | ※ 一部の作品はonline shopでも販売予定あり(5/15から順次) ※詳しくはこちらをご覧ください。 |