5月23日(火) ~
5月28日(日)
「日々の漆器」錦壽 山㟁厚夫
山㟁さんと出会ったのは25年ほど前のこと。
それまで私は「漆器は丁寧に扱う特別な器」だと思っていました。
ところが山㟁さんは「漆はペンキと同じ。だからジーパンみたいに気軽に使って欲しい」と言うのです。目から鱗の出来事でした。
刷毛目を残して赤と黒の漆を塗り重ねる根来塗の技法で制作され、傷が目立たず気軽に日常使いできる漆器は、comoをオープン以来、何度も紹介してきました。
愛用して艶めいた漆器は、丈夫で少々手荒く扱ってもビクともしません。
何年か前に福井の工房にお邪魔した時、おばあちゃんがラジオを聴きながら漆を塗っている姿や、家族や親戚で家業を守っている姿勢にも魅かれました。
山㟁さんは病いで身体が少々不自由になり、息子の芳次さんにバトンを渡した今も、まだまだ意気軒昂で制作にも励んでいます。
200年続く家業の今をぜひご覧ください。
日 時 | 2023年5月23日(火)~5月28日(日)12:00~19:00(最終日 〜17:00) |
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場 所 | ギャラリー como 東京都港区南青山4-7-7 |
H P | http://www.comocomo.net |
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