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4月29日(土) ~

5月7日(日)

村井大介 陶展

poool 村井大介 陶展

大学時代は文学を専攻したという村井さん。
奥様との出会いがきっかけで陶芸を始め、30歳を機に会社を辞めて陶芸学校に入学。
卒業後はサラリーマンと作家という二足のわらじを履いた後、作家として一本立をされました。
そんな経歴を持つ村井さんにご自身のモノ作りについて聞いたところ、こんな答えが返ってきました。

【“良いもの”というのは、それを作っている人、使っている素材や道具の“良い個性”が現れたものだと思っています。】

「作る」ということは、人間の意識的な行為であると同時に、
人為だけではどうすることもできない要素(完成度)も多分に含んでいると思います。
にも関わらず私たちは、思い描いた理想(カタチ)に向かい、自分以外の物事をもコントロールし、そこに辿り着けると信じがちです。

きっと彼は、それができないことを知ってる人なのだと思いました。

だからこそ、自分の働きかけが自分以外のもの(自分の「外」あるもの)に影響することを理解し、そうして互いが共鳴した時、人為だけでは決して生まれることのない、人為を越えたもの(人、素材、道具の良い個性が現れたもの)が生まれるのだと言っているのではないかと思いました。

そんな彼の考えは、人や自然に対する深い理解に根付くものではないかと思っています。
そしてそれは、彼が文学ということに深く触れた人であったからこそではないか。
そんな風に思っています。

彼は言います。
「瀬戸の磁器土は土自体が綺麗なので、できるだけ僕の感じる、その“きれいさ”を、そのまま形にするような表現がしたいと思っています。
今回の展示では、今の自分の感覚をできるだけ素直に出していけたらと思っています。」

村井さんという人間の意思と、そんな意思の働きかけに共鳴し、引き出された物事(素材や道具)の“良い個性”。
それらが三位一体となって表れた作品からは、端正な意匠の下に隠されたそこはかとない人間らしさが感じられます。
それは、彼が好きだというルーシー・リーや長次郎に通じる、人為を越えて生み出された“人間臭さ”のようにも思われます。

日 時2023年4月29日(土)~5月7日(日)12:00 ~18:00(最終日 〜17:00)
※休み 火・水曜日
※作家在廊日 4/29(土)
場 所poooL 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 潤マンション105
H Phttps://poool.jp/
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備 考※ 一部の作品はonline shopでも販売予定あり
※詳しくはこちらをご覧ください。

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