9月13日(土) ~
10月4日(土)
神馬啓佑「鑑賞術(水の流れ)」
hitotoでは初めてとなる神馬啓佑の展覧会を開催いたします。
例えば、川に行って、少し水に入ろうとした時、水の流れを感じることができると思います。
水の流れは、上流から下流に流れて水の音や水温、光の反射が眩しいとか、さまざまな感覚が連動する形で、体験を構成することになっています。
この鑑賞術を基準にした時に、果たして自分の絵がどのようにみえるのか、少し気になることがあります。
「絵」を「水の流れ」とするとどういうことが考えることができますか?
「川(絵)を訪れ、川(絵)の水に触れた時、上流(過去または歴史的文脈)から下流(現在)への流れを手で感じることができる。
(タッチもしくは筆致)太陽から照らされた川の光の反射(描写)が目に眩しく心地よい。水に手をつけながら景色を眺める。
(空間)川の音は次第に耳に入ってくる。(テキスト)」
ある連動している感覚をバラバラに考えているような手つきが、形として現れるかもしれません。
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From the Exhibitor
僕は、絵を描くこと自体がずいぶんも昔から行われていて、それが今の今まで続いていることにいつも感動を覚えます。
そして、何より自分自身が毎日のように考え、悩みつづけていることが、その証明になってしまっていることに気づいたとき、
自分が絵を描くこともとても大事なことなんだと気づくことができました。
だから、まだしばらく絵を描かせてほしいと願っています。ステイトメントという感じとは違うかもしれませんが、
これまでのこと(歴史)と、いまの自分が重なりあった部分がとても重要な状態だと考えています。
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神馬啓佑 Jinba Keisuke - instagram 1985年愛知県生まれ、兵庫県育ち。 2009 京都造形芸術大学 美術工芸学科 洋画コース 卒業、 2011 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科表現専攻 修了。