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6月7日(土) ~

6月15日(日)

奥澤華 金工展

poooL 奥澤華 金工展

一つ、また一つと、丁寧に積み上げをしながら完成へと向かってゆく。
それが奥澤華さんのモノ作りではないかと思います。

「やりたいことは色々あるけどなかなか腰が上がらないんです。」
彼女はこう言うけれど、新しいものを生み出すための積み上げが、腰を上げる前(それを作りたいと思った時)から始まる彼女にとって、腰が重くなるのは当たり前のことだと思います。

そんな彼女が新たに取り組んだのがコーヒーケトルです。

ご主人の影響でコーヒーの淹れ方や道具にも関心を持つようになったという奥澤さん。
以前からコーヒーに関する道具を作りたいと思っていたそうです。

でも一番身近に、厳しい目を持つ人がいるからこそ、そこと向き合うことの大変さが予想でき、これまで手をつけることを避けてきたと言います。

そんな彼女がやると決めて挑んだケトル。

見た目の良さは必須条件。
ストレスなく使えるという絶対条件を満たすため試行錯誤を繰り返しました。

「ストレスなく使える」は、「使いやすい」の上をいく概念。
彼女の何気ない言葉からも、いかに使い勝手を大切にしているかが伺い知れます。

ご主人からのアドバイスで、量は二人分が余裕を持って淹れられる800mlとしました。

口の形は、点滴ドリップ(ポタポタとお湯を垂らしながら抽出する方法)が気持ち良くできるよう、何度も何度も角度の微調整を行いました。

強度を保ちながらも無骨にならない持ち手のデザイン。
お湯を入れても片手でストレスなく使える重さ。
それらを見出すために幾度となく小さな改良を繰り返しました。

「(微調整や小さな改良は)見た目はほとんど変わらないんです。
自分でも何やってるんだろうって思うくらい。」 
そう言って彼女は笑いました。

見えないところの小さな、小さな積み重ね。
それを繰り返し、繰り返し積み上げたからこそ見出すことができた着地点。

そんな努力とこだわりが「伝わってくれたらいいなぁ」と彼女は言いますが、伝わならないわけがないと思います。
だってそれによって行き着いたのは、単なる「使いやすさ」を超えた「ストレスのない使いやすさ」なのですから。

新作のケトルの他、定番ケトル、急須、カトラリー、そして関東では初お披露目となる新作のトング(このお話はまた後日したいと思います。)など、幅広い作品をご覧いただければと思います。

日 時2025年6月7日(土)~6月15日(日)12:00~18:00
※定休日 月・火・水曜日
場 所poooL 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-8-11 ブルーメゾン吉祥寺 #101
H Phttps://poool.jp
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備 考※詳しくはこちらをご覧ください。

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