1月13日(月) ~
1月19日(日)
山本彌展「脈々」
羊毛フェルトと布を融合させて仕上げたキノコ。それはモノクロームで、淡々とした記録のようにも映る。
さまざまなものの力を利用し、動けずとも生き抜くキノコのたくましさや柔軟さに魅せられ、同じ生きるものとして、生命力や繋がりについて問い続ける。
「個を感じる“脈”。“脈”が繋がると個以上のものになり、空間も時間もみるみる広がっていく」と、作家自身がタイトルに込めた今展。
新年の始まりに。
『脈脈』
静かな鼓動
キノコのヒダ 水たまりの雨粒 ひび割れた木の皮
小さな連なり
無数の胞子 重なる波紋 生き物を抱く山々
すぐ側にある小さな存在の数々は 繰り返す営みの中 壮大な世界に繋がっている
山本彌 1982年生まれ 多摩美術大学 美術学部 生産デザイン学科 テキスタイル専攻 卒業