11月2日(土) ~
11月9日(土)
剱持耕平 陶のミニアチュール展
成功の裏側にある努力の跡。
知識や技術の引き出し。
大都会の下を巡る地下鉄。
旅は本番より準備しているときが実は楽しかったり。
何かを訴えかけてくる絵画やポスター。
太古の地球を闊歩していた化石を見ると今にも動き出しそう。
実際には見えなかったり存在するけど見えにくいものを具現化作品。
作品を正面からだけではなく辿ってきた道、物語の裏側など、
いろいろな角度から見たり、想像したりと、是非お楽しみください。
—剱持耕平
ミシンステッチのような模様のある外装の建物の中心には鏡に見立てた長方形の空間、そこには回転によって異なる3種類の洋服を着た女の子が登場する「ミラー」、干支の龍、兎、蛇(3年分)を捕まえるUFOキャッチャーのハンドルも動き、周囲を切手の目打ちデザイン(ギザギザ)にした「切手フレーム」など、わずか6㎝立方の小さな世界に、細かなディテールや動く仕掛けと、さまざまな楽しい驚きのあるオブジェ、可動式のアイテムも金属など他の素材は、一切使わず、すべて陶で制作している、という驚くべき制作方法です。
空想的なアクセントをプラスしたり、日常のさりげない風景をオブジェとして象ったりと、 “小さな作品が大きな物語へと誘(いざな)う”作品を制作しています。
今回は、モティーフ自体が平面から立体へと表現され、飛び出したり部分的に動いたりする作品や、な顔ハメパネルの作品、地下鉄やポケットをテーマにした作品などをご紹介します。
是非ご覧ください。
剱持耕平 埼玉県生まれ、’07武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。 初個展(Ecru+HM 銀座)’08松本幸四郎&松たかこ共著「父と娘の往復書簡」(文藝春秋)朝倉かすみ著「タイム屋文庫」(マガジンハウス)、’09朝倉かすみ著「深夜零時に鐘が鳴る」(マガジンハウス)、の装丁に作品が使われる。’12雑誌「いきいき」の別冊の表紙に作品が使われる。