10月19日(土) ~
10月26日(土)
山本真郎 陶展
色の異なる土を練り合わせ、捏ね、ロクロで引き上げると、土の流動が複雑な模様を器の中に作り上げます。
色が流れ、渦巻く様子は、雲の流れや炎のゆらめきにも似ています。
一つ一つの作品に、全て異なる光景が広がっています。
今回の作品達は、これらの模様の表出を全て偶然に委ねるのではなく、ある程度の計算の元で意図的に行なってきました。
とても面白い千差万別の多様なマーブリングとなりました。
練り込み技法の新しい表現をぜひ多くの皆様にご覧いただきたいと考えております。
—山本真郎
ファイナンシャルプランナーとして仕事をしながら陶芸作家のアシスタントを経て陶芸の道へと進んだ作家は、まるで現代的な書画のような躍動感ある模様が印象的な練り込みの器を制作しています。
端正なフォルムの中に、モノトーンの色合わせから、白地にブルー系やピンク系の模様など、どれもが幻想的でダイナミックに展開しています。
「偶然という要素に身を委ねながらも、自分の意図が反映されるように努力することで作品が出来上がる。」と語る作家の今回は、猪口、湯呑み、カップ、皿、花器などをご紹介いたします。
是非ご覧ください。