6月22日(土) ~
6月30日(日)
鳥山高史(Toriyama Takafumi)ガラス展 2024
ガラス工房 壜壥(たんてん) 鳥山高史さん
「土っぽいガラスが作りたい」という鳥山さん。
彼が言うところの“土っぽい”の意味が、実はずっと気になってました。
お話を伺わせていただく中で、今回その意味がちょっとだけ垣間見られたような気がしています。
周囲はお金持ちばかりという高級住宅地の中、自身の家は厳しい経済状況にあったという鳥山さん。
早く自分で身を立てなければという思いが人一倍強かったと言います。
ガラスという素材を選んだのは、失敗してもリサイクルして作り直せる夢のような素材だったから。
お金のない学生には本当に有り難かったと言います。
ビジネスを知るためにベネチアングラスの会社で営業の仕事に就きました。
その後、ガラス作家に弟子入りして7年半の修行時代を過ごしました。
若い頃からガラスで身を立てるためにコツコツと努力を続けてきた鳥山さん。
彼の話を聞きながら、ふっとある考えが浮かびました。
鳥山さんにとってガラスは、実は自分にしっくりくるものではなかったのではないか?
昔、近所にあったお金持ちの家々のように、自分に接続していながらも何だかしっくりしないもの。
そんな存在だったのではないだろうか?
だから彼はそんなガラスとの距離を埋めるために、「土っぽいガラス」というイメージに辿り着いたのではないだろうか。
鳥山さんは言います。
「ガラス作家の仕事はアスリート。
残りは10年くらいだと思ってる。
そしてその10年には、これまで蓄積してきたことを踏まえて最も良いものが作れると思っている。」
作家としての人生を懸命に生きる中で、彼は自分にしっくりと馴染むガラスへと辿り着けたのかもしれない。
日 時 | 2024年6月22日(土)~6月30日(日)12:00 ~18:00 ※定休日 月・火・木曜日 |
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場 所 | poooL 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-8-12, 101 |
H P | https://poool.jp/ |
S N S | |
備 考 | ※展示期間中一部の作品はONLINE SHOPでも順次ご紹介予定。 ※詳しくはこちらをご覧ください。 |