其之十五 茶葉を仕入れてみた! 其之十五
茶葉を仕入れてみた!

茶葉の販売はしないのですか?」中国茶教室を初めて2年。茶葉の販売なんて考えても見なかった… そうそれはまさに突然やってきたのでした!


あるイベントに中国茶教室として出店することになった私、いろんな規制にひっかかり出店が暗礁にのりあげたとき、ふと主催者の方から問われたのが茶葉の販売でした。売るって? 仕入れるってこと? どうすりゃいいの?「無理です、出店やめます」と喉元まで上がってきた言葉を一旦飲み込んで「…ちょっとお時間ください」と言った自分に「ええっ! どうするのさ!」とつっこんだもう一人の自分がおりました。


さてどうしようか、いろいろ調べるもののあまりよくわからない。袋は、ラベルは、脱気とか機械買うの? 第一取り扱っていいわけ? 頭の中は「?」がいくつも出で来るばかり… そのときふと思い浮かんだのはある台湾茶葉専門店のネットショップ。50gや100g単位で茶葉を販売するお店が多い中、そこは150g単位で売るお店。中国茶の150gはよく飲む人ならなんとか消費してしまいますが何種類も欲しい私のような人の場合はちょっと多く感じる量。「よし、 こちらのお店の方にとりあえずお話を聞いてみよう!」普段はお尻が重いくせに今回は別、速攻アポを取りお店のある佐賀に向かいました。


しつけな訪問にも関わらず、ご店主は快く出迎えて下さり、今回のいきさつを話していくと仕入れ・販売の仕方について一つ一つお話して下さいました。茶葉の作り手の話し、小分けの仕方、ラベルや袋詰めの茶葉の説明文などなど。いろんなお話を聞き、こちらなら間違いないと茶葉を仕入れることを決めました。さらにお店のご好意で私の勉強のために自分の仕入れの分の茶葉を後日袋詰めさせて頂けることになりました。


私が注文した中国茶が来たと連絡を頂き、再び佐賀へ。お願いした茶葉は3種類。それらを小分けの袋に詰める作業をします。「1時間以上はきっとかかりますよ」なんて言われて、気合いを入れて作業を開始! が、しかし… 茶葉を間違いのないように計っていくところで時間がかかり、脱気をするのに機械と格闘し… 気がつけば結構な時間がかかっていました。ご店主は私が袋詰めしたものを見て「まぁ、最初はこんなもんでしょ」なんて笑われていましたが自分では合格点かなと。初めて仕入れた茶葉たち。大事に袋に入れて福岡に持ち帰りました。


何事も… ですが、自分では思いもしなかった事をするタイミングってあるものだなと思います。今回、私には「茶葉を仕入れる」ということでしたが、皆様の日常でも「今? のっとく!」というような大きなタイミングがあるはず。そんな時には是非チャレンジしてみて下さい。結果はさておき、チャレンジした経験は自分に大きいな経験をもたらしてくれるはずです。


さて、私と言えば、無事イベントにも参加、売り切れる茶葉も出てくれました。次はいつ「はっ!」とするような出来事がやって来るでしょうか。怖じけづかないでチャレンジできるような自分でいたいです。