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11月19日(土) ~

11月27日(日)

南 裕基 木工展

poool 南 裕基 木工展

木工作家 南裕基さんに、何を考え、何を大切にモノ作りをしているか聞いてみたところ、「実用的であること」「手づくりの感じが残りつつ、きれいすぎない、そういうものを形にしたい」と言っていました。

福祉系の大学で学び、卒業後は児童施設での仕事を経て作家となった南さん。

とあるインタビューで、木という素材を選んだ理由について、「子供に触らせるなら何がいいか考えて木に着目したんです。リハビリでも木に触るのは良くて、色々な素材を試し、匂いがあって手触りもいい木工にしようと決めました。」と語っているのを目にしました。

発達段階の子供たちに良いもの。
それは安心、安全なのはもちろんのこと、彼らの(発達のための)学習の助けになるようなものではないでしょうか。

機能回復が必要なリハビリ中の人たちに良いもの。
それは感覚を刺激し、回復の助けになるようなものではないでしょうか。

彼の言う「実用的」とは、機能的な実用性を意味するのではなく、それぞれに違う人(身体)に対して「寄り添う存在」という意味ではないかと思いました。

人は誰とでもうまくやれるわけではありません。
合う人もいれば合わない人もいる。
だからこそ多様であり、様々な人がいることが大切だと思っています。

モノと人の関係も同じ。
多様な人に寄り添おうとする時、モノ自体もまた、画一的ではない方が良いように思います。

そして、そんなモノの多様性を生み出すのが、その時々の作家の「手」であり、だからこそ彼は「手づくりの感じが残りつつ、きれいすぎない、そういうものを形にしたい」と言っているのではないかと思いました。

「それぞれが違う」ことの大切さを身をもって知っている南さんならではだと思います。

今回の展示を通じて伝えたいことを聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。

「目標にしてきたことが1つずつ形になり、次にどういう方向に向かうか考える段階になっています。
そういったことを考えながら、今までとは違うものも形に出来るとよいなと思います。」

「次の段階」の南裕基さんが楽しみです。
その片鱗を、この展示を通じて皆さんと一緒に見守れたらと思います。

日 時2022年11月19日(土)~11月27日(日)12:00 ~18:00(最終日 ~17:00)
※休み 火・水・木曜日
※作家在廊日 11/19(土)・11/ 20(日)
場 所poooL 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9 潤マンション105
H Phttps://poool.jp/
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備 考※詳しくはこちらをご覧ください。

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