10月13日(月) ~
10月18日(土)
五月女寛+神藤啓介展「山波」
中央アルプス、南アルプスに囲まれた南信州・伊那谷。
刻々と変わる表情、ダイナミックな景色を堪能できるこの地で出会った、五月女寛と神藤啓介は日々感性を共有し合う。
長年、素材と向き合い、可能性を広げ続ける五月女寛の陶芸と墨象画。
何かを描くのではなく、「描きたい気持ちを手や目が気にいる形に変換する感覚」という神藤啓介の絵画。
今展は、人間が自然(=無意識)の中に枠(=意識)を持つことで理解したり、
暮らしを作ってきたことに則ってみる、という試みでもある。
五月女 寛 1969年、千葉・柏市生まれ。2005年、東京・雑司が谷にアトリエを開設。 以後、個展を中心とした作品発表を行う。従来の枠にとらわれない自由な発想のもと、土と向き合いながら素材のもつ可能性を探究。 手びねりで一つひとつ時間を掛けて仕上げる方法を用い、オブジェ、器、花入れ等を制作。 2017年からは土をキャンバスにした墨象画を発表。 2019年に信州・伊那谷に移住。豊かな自然に寄り添う暮らしの中で創作を続ける。
神藤 啓介 1980生、長野県出身在住。 2015年、「啓榕社」を立ち上げ、「生活=活き活きと生きる」「今、ここから始められる形」を標に、珈琲の焙煎や自筆本の製作、2020年からは絵も描き始める。 自分から離れて、自身やときどきの季節のうつろいに注目することで現れるものを味わうことを目指している。 そのために始めた四つ足、裸足のワークでの発見を伝える「ていたらく」や「本を読まない読書会」なども開催。