日本でのワイン需要が高まり、安心安全といった面からも国産ワインが見直され、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地で栽培されているワイン用の葡萄。それに伴いワイナリーも数多く造られています。石川県内にも複数のワイナリーがあるのですが、今回はお隣の富山県氷見市にある高原リゾートとして今注目を浴びているワイナリー「SAYS FARM」に伺いました。小高い山の上に立ち、空気も見晴らしもよく、眼下には富山湾が広がります。
全くの畑違いである業種の魚問屋が、「魚に合うフレッシュなワインを作りたい!」と立ち上がり、耕作放棄地だった畑を借り受け2008年から葡萄栽培を始めました。2011年には醸造所を造り、今ではレストランや宿泊施設もオープンし、オーベルジュとして人気も集めています。荒れ果てた山で草刈りからの畑作り。土壌改良や葡萄栽培は手探りの状態。何度も失敗しようやく形になってきたものの、まだまだ試行錯誤は続いているそうです。
こちらのレストランでは、氷見漁港で水揚げされた新鮮な魚介類や地元で栽培されたお野菜がいただけます。(ランチコース2,600円)氷見産煮干しのダシと秋野菜のスープ。氷見産カマスの昆布〆~SAYS FARM柿酢のヴィネグレット~と、和食とイタリアンの融合が斬新です。
そして、氷見産スルメイカのフリットには、メルローのワイン塩が味のアクセントとなり、また、口直しのシャーベットには桃とロゼワイン。氷見港魚のオーブン焼き~秋のクリームソース~にはシャルドネが使われていたりと、飲むだけではなくお料理でもワインを楽しませてくれます。
シメの食事は地元、余川米のご飯、余川味噌のお味噌汁と、一皿一皿に地元愛が感じられる地産地消のコース内容で、氷見のオイシイモノを堪能できました。それと同時に地域密着のワイナリーはとても愛おしく感じました。
みなさんも地域のワイナリー巡りしてみてはいかがですか?!