大江戸骨董市 in 代々木公園5月下旬の週末。晴れ渡る空を見上げながら、いつもより少し遠いところまで愛犬と散歩に向かいました。場所は、原宿駅や渋谷駅からも徒歩圏内の代々木公園の並木道です。ここで月一回程度、骨董市が開かれていると知り、散歩がてら出かけてみたのでした。

骨董やアンティークというと、本来100年以上の歳月を経た美術品価値を楽しむようなイメージも強く、初心者には少々ハードルが高いように思いがち。しかし、古道具を扱う仕事をする人たちが使っていた「ブロカント」というを知ってからは、私自身も古い物にぐっと親近感を持つようになりました。「Brocante・ブロカント」の意味を調べると、古道具やノミの市という言葉が出てきます。本場フランスでは、アンティークほど年月を経てはいないものの、何十年もの間、人々の生活で愛され、日常生活に根付いてきた品々を指すようです。今回訪ねた「大江戸骨董市 in 代々木公園」には、まさにそんな長年愛されながら使われてきたものが一堂に会していました。

大江戸骨董市 in 代々木公園「大江戸骨董市 in 代々木公園」は、江戸開府400年の記念事業として、2003年9月から有楽町の東京国際フォーラム敷地内ではじまった「大江戸骨董市」(毎月第1・第3日曜日に開催)が母体。「古いものを通して、日本文化を再発見し、文化芸術と人々の交流の場となることを目的として開催が始まりました」(実行委員会事務局・浅野さん談)。その後、自然あふれる代々木公園の並木道でも開催されるようになったそうです。

大江戸骨董市 in 代々木公園公園につながる広い並木道の左右にお店が連なっていました。犬の散歩がてら訪れるご近所さんなど、朝から続々とお客さんがやってきます。まず一往復めは全体を眺めながら歩き、二往復めには気になったお店や商品をじっくり見て回るのが私のスタイルです。

それぞれのお店が本当に個性的! 日本国内はもちろん、世界各国の古い物がたくさんあり、小さな日用品から家具などの大物まで、時代やジャンルが幅広いことも嬉しい驚きでした。戦前、子どもたちが授業で使っていた教科書のような書物、外国の絵本、明治や大正時代の印判の器、細かい刺繍が施された欧州のレース生地、カフェオレカップに銀のカトラリー、トランク一杯の古い人形やぬいぐるみ……中には「これは何?」というものもありましたが、そんな疑問をお店の方に投げかけて会話するのがなんとも楽しい。ちょっと気難しそうに見える年配の店主さんも、話しかけてみると気さくに応じてくれる方がほとんどです。分からないことは恥ずかしがらずに聞いてみる……それだけでどんどん知識や世界が広がります。大江戸骨董市 in 代々木公園そんな会話のキャッチボールにもトライしてみてください。

代々木公園会場は、のんびり緑の中を散策しながら楽しめるところがとても気に入りました。今度は、さらに出店数が多いという東京国際フォーラム会場にも伺ってみたいと思います。わくわくする宝探し気分が満載! これからは骨董市にもハマりそうな予感です。


港 神社・仏閣 広場・公園 軒先 商店街 ギャラリー・スタジオ その他

カテゴリー

イチinfo

大江戸骨董市 in 代々木公園

開催予定
月1回程度(土・日・祝日)8:00-16:00
*天候不順の場合はホームページ等で要確認
2014年6月28日(土)、7月27日(日)、8月31日(日)、9月27日(土)など
*以降の予定は主催者ホームページにてご確認ください
会場
代々木公園 ケヤキ並木
東京都渋谷区神南2-3
アクセス
JR・原宿駅から徒歩約5分
東京メトロ・渋谷駅から徒歩約10分
URL
http://antique-market.jp/yoyogi-park/

ブランス製のお皿

ふらり探索していると、吉祥寺で「小さな朝市」(vol.2でご紹介。現在は休止中)を主催されていた小匙舎のブースを発見! 現在はフランスで暮らしながら、素敵なブロカントを探す日々を送られています。大江戸骨董市には以前から参加されていて、今も帰国時にはよく出店されるそうです。ブースに並ぶ古い食道具は、見ているだけでその時代の食生活に思いを馳せられます。今回は、クリーム色がかった感じやふちのニュアンスがちょっとエレガントなお皿を購入。現地フランスでは飲食店で使われるほどの丈夫さも魅力です。我が家で朝に必ず食べるフルーツは、色鮮やかさをさらに引き立てるように、いつも白系のお皿に盛ります。このお皿も毎朝使うのが楽しみになりそう!