桐箱
桐と日本人との付き合いは大変古く、弥生時代の遺跡跡には桐材を用いた小琴が発見されたとも言われ、正倉院にも桐を用いた道具が多数残されています。鎌倉時代になると武具を錆や湿気から守るために収納道具として用いられるようになり、これが庶民に広がったのが江戸時代。桐材は比重が軽く、箱の中の湿気や温度を調整する性質があり、収納具として最適だったため日本各地に広く普及します。
箱籐商店は、明治24年の創業(初代は「山田藤吉商店」。昭和19年に二代目の山田銀衛門が「箱藤商店」に改名)以来、呉服や帯、焼き物、能楽の面や装束、仏具や教典などの収納箱を主商品として製造してきました。一方、時代の変化とともに需要が減っていく中、現在の五代目当主が取り組んだのが、箱そのものを楽しんでいただけるように、手描きの絵付けやきりがね細工を施した桐箱など新商品の開発と販売です。平成12年にオープンしたギャラリーには美しい季節柄や、可愛くてユニークなオリジナルの柄のお針箱、アクセサリーBOXや眼鏡箱、卵型の箱などさまざまな種類の桐箱が並びます。錆や湿気から大切なものを守ってくれる一生モノの箱は、お祝いや贈り物にも喜ばれ、商品のアイデアをお客様からいただくことも多いそう。奥の工房では原木の製材、箱の組み立てから絵付けまですべてが行われ、伝統の技と新しいセンスが融合した独自の箱文化が、次々に生み出されています。

桐のお針箱(小)〈きりがね桜〉 21,000円 (税込 送料別途)

たまご箱 〈干支・午〉 5,250円 (税込 送料別途)
箱藤商店
〒600-8357 京都府京都市下京区堀川通五条下ル柿本町580-8
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