
写真と文章
東彼杵町役場職員 中山雄一さん
「街」と「町」と「まち」。その字面や見た目でニュアンスが変わる、少し不思議な言葉です。僕の職場は「東彼杵町」。そして所属は「まちづくり課」。でも時々かっちょぶって「○○の街」、なんて書くことも。そんな東彼杵にあるJR千綿駅は、今年開業90周年。地元民のプラットフォームとして、静かに時を刻んできました。この駅を、急にざわざわさせたのが写真の二人。駅舎内で切符とカレーを提供する「千綿食堂」のご夫婦です。手間ひまかけたスパイスカレーの絶品さと、二人のえげつない素敵さ。もう無敵感さえ漂います。駅舎と線路と大村湾が醸すレトロな雰囲気。そしてそこに集う人々。この空気感だけ切り取ると、「町」でも「まち」でもなく、やっぱり「街」。もういっそのこと「東彼杵街」でいいかも。いやダメやろ。