
写真と文章
フォーカスのひと・前田奈緒美(長崎市片淵在住)
秀吉の時代から明治の世が始まるまで 長崎のあれこれを取り仕切っていた長崎奉行所跡地に 13年前 長崎歴史文化博物館(以下・歴文)が建てられました。その姿は 奉行所を模しており 再現されたお白州では 時代劇さながらの「代官様のお取調べ」実演も。家族で楽しめるだけでなく 様々な角度から長崎の歴史や文化を掘り下げる博物館としての企画が非常に興味深い。この5月 歴文では 長崎が日本写真発祥地のひとつであることに焦点を合わせた企画展を開催。大手メーカーの白黒フィルム・印画紙製造中止の報せなど 写真を取り囲む状況が変化している今 このタイミングで 歴文からワークショップのオファーを頂き 企画展と対になるような銀塩写真ワークショップと写真展を実施することになりました。写真は ごく普通の人たちの暮らしの中に欠かせないもの。みんなが これからも大切な写真を残してゆけるように たのしみ続けられるように。町の写真屋として 写真と長崎へ敬意と愛情をこめ できることを模索し続けています。