

さつえいしたひと
はじめまして! 写ルン♪ 毎熊日那さん(長崎市上西山町在住)
普段ほとんど訪れることのない観光地に足を運ぶのも 撮影会の醍醐味。幕末から明治にかけ ここグラバー園を軸に大きな時代のうねりが起こります。その後 この街は原子爆弾が炸裂する悲劇に見舞われました。爆弾落下地点から山を挟んでいたこともあり グラバー園周辺の洋館群は 現存するに至ります。それぞれの時代に この丘から 長崎の港と町を望む人々がいたことを想うと胸に迫るものが。グラバー園の高台の隅っこに さび付いた碇を発見した小学生5年生の日那さん。いつか誰かが なにかの意思を持ってここに碇を運んできたはずなのに 草木たちと風景にひっそり溶け込んでいました。観光地に漂うある種のさみしさは 消え入りそうな無数の想いたちのせいなのかもしれないと 気づかされます。そして もっと長崎を撮りたくなるんです。