屏風(びょうぶ)や衝立(ついたて)は、建具の一種と考えると分かりやすい。しかも場所を選ばず移動できる建具である。 建具一枚では自立できないから倒れ止めの足をはかせる。それが衝立。二枚をつないでL字に曲げれば屏風になり、枚 …
2019/10/01
今更ながら技術の進歩には驚かされます。 こちらは完成後に撮影した写真 こちらは、実施設計が終わった際に作成したCG 最初見た時、「え、もう工事終わったの」 「いや、着工してないし、現場見てないし」と頭の中が混乱しました( …
2019/09/20
板の間を合わせて4帖の畳の間。ご主人の書斎というのか、本を読むための自分だけのスペースを、ということだったように記憶しています。 キッチンを見下ろせるようなロフトを造ってほしいというのが最初の希望。なぜキッチンかというと …
2019/09/13
白露・草露白 先日、「高松の家」を写真撮影のために訪ねました。 軒がある家は、日差しや雨を遮ってくるので、自然から身を守ってくれる安心感があります。 片流れの屋根の主屋と、切妻の屋根の車庫が南北に並んでいます。 車庫の屋 …
2019/09/10
インナーテラスのある家の夕景写真。最近は日も短くなり、日暮れの時間に聞こえてくる虫の声もセミからスズムシへ。写真の半屋外スペースについては色々と述べてきたが、これからの季節(中間期)は特に心地よい場所になる。モミジの紅葉 …
2019/09/04
インナーテラスのある家のリビングとダイニングの間には大黒柱がある。270角に製材した樹齢100年以上の檜は、建主家族と伐採した思い出の柱。その大きさゆえにプラン的に敬遠されがち。しかし空間が出来上がってみると、在ってくれ …
2019/08/22
地方では造る機会が少ない2階のリビング 勾配天井にできるし、空がよく見える。 構造的に1階に壁を多く配置できるし、キッチンの内装制限も適用外になる。 でも、庭とのつながりが無くなる。 地方の場合は敷地が広いので、殆ど1階 …
2019/08/14
前々回ご紹介したインナーテラスのある家。屋根が架かっているこの空間は内ではなく外。せっかく架けた屋根には穴が空き下部には坪庭。市松模様の網戸の奥は内。その奥はまた外。内で外のような空間を縁側、外で内のような空間をピロティ …
2019/08/09
大暑・大雨時行 「北熊本の家」が上棟しました。 構造材はSGEC認証材を使用しています。 SGEC認証材とは、「春日井の家」で使用したFSC認証材と同じく、適切な管理がなされているサスティナブルな森林から産出された木材で …
2019/08/02
竣工してから4年ほど経つ土浦の家を訪ねた。晴耕雨読の暮らしを望んだ建主さん。写真は納屋の様子。不思議と行く度にしっとりとしてくる印象があり、周囲に馴染んできたことが感じられた。家自体も納屋の延長の様な土間の家。お邪魔する …
2019/07/29
以前模型で紹介した水戸の家Ⅰ。先日お引き渡しを終え、これから外構工事が始まります。 水戸の家Ⅰ(インナーテラスのある家)は、四人家族の為の住宅で一部事務所として利用する。住宅と事務所それぞれに玄関があり、そのポーチ部分に …
2019/07/16
設計しながらいつも考えること、それは住まいの中でも特に中心となるリビングやダイニングそしてキッチン廻りを「居心地のいいところ」にしたいという思いです。 立って料理をつくる、椅子に座ってご飯を食べる、ファーや床に座ってくつ …
2019/07/12
造った建物のその後って、気になるものです。 特に住宅の場合はそこに日々の生活があり、 住む人自身の年齢や環境による変化がある。 新潟のノモトホームズさんと8年前に建てた住宅。 新建材とは違い、自然素材は経年変化が楽しめる …
2019/07/08
雑誌の取材に建て主が応えていた。「中庭が出来ると思っていたのに、ないんです中庭が」。そばで聞いていたぼくはビックリしてつい口を挟んだ。「良い景色があるから、この家に中庭なんて必要ないんです!」。 どうやらこの建て主は、D …
2019/07/04
笠間の家の外構工事が終わり、ひとまず庭の完成。庭の主役は、写真右手の既存樹木(幹の直径が1mを超えるケヤキ)です。造園は作庭家の菊池好己さんによるものです。 玄関の位置やメインアプローチ(園路)は、このケヤキの綺麗な立ち …
2019/07/03
先日上棟した水戸の家Ⅱ。以前模型でご紹介しましたが今回はイメージパース(CG)です。 コの字プランの中庭のある家。開口部の市松模様は、木製引込み網戸となっており、その時々に応じたフレキシブルな楽しみとして暮らしに彩りを添 …
2019/06/20
以前模型でご紹介した高根沢の家。趣味(車)と庭、双方に開く土間の平屋という基本コンセプトはそのままに設計は進行中。構造詳細の打合せも進み、模型もどんどん良くなってきた。伐採体験ツアーで建主と採取した、樹齢100年270角 …
2019/06/07
小満・麦秋至 五年前に竣工した「秋田の町屋」。 敷地は江戸時代から続く商業の中心地にあります。 敷地は間口4.1m×奥行42.0mと細長く、いわゆる「鰻の寝床」が連なる古い区割りが残る一画です。 外壁工事に必要な幅を確保 …
2019/05/31