其之十四ファンを増やそう! 其之十四
ファンを増やそう!

福岡は桜も開花していよいよお花見シーズンです!!同時に花粉やPM2.5が非常に多い福岡ですが美味しいお茶とお菓子を持ってお花見に行きたいですね。


コーヒー党や紅茶党なんて政党よろしく言われる事がありますが皆様はどちらでしょうか?中国茶コラムを読んで下さっているので「お茶党」である方が多いのではないかと想像いたしますが、私はバリスタにもなりたいと思うほどコーヒーも大好きでして、言ってみれば「どっちも党」といったところでしょうか。


先日中国茶を多くの方に飲んで頂くイベントに出させて頂きました。イベントでは中国茶をお好きな方ばかりではなく、中国茶があまり飲んだ事のない方も多くいらっしゃるので茶名を耳にした事があるようなものをご用意します。そのお茶を出す順番も決めています。発酵度の低いものもしくは香りがそこまで強めで無いものから初めて発酵度の高いものや香りが強めのものへお出しするのです。はじめに香りや印象の強いお茶を淹れてしまうとあとのお茶が美味しくても感じにくくなってしまうからです。


その原則に基づいてイベントでも出して行ったのですが、そこで言われたのが「もっとパンチが効いたお茶が飲んでみたい!」というもの。味に個性の少ないものだと印象が残りにくいようでした。よし次回にはちょっと癖のあるのを用意しようと香が個性的で味にパンチのある鳳凰単叢(ほうおうたんそう)持参しました。この予想が大当たり!香りと渋さのギャップを心配しましたが皆様日本茶やコーヒーで渋さや苦みに慣れている様子。普段はコーヒーしか飲まないのだけどこれは好き!!などと嬉しい声を頂きました。ペットボトルの中国茶の味や、もしくはあまり飲んだ事の無い方に中国茶のイメージを覆して「おっ中国茶旨いじゃん」なんていうきっかけさえあればファンがきっと増えるはず!そう感じる事のできる出来事でした。


ファンを増やすと言えば最近我が家に自動でありとあらゆるお茶を淹れてくれるネスレの「special T」というマシンがやってきました。日本茶を淹れる程度なら今までもありましたが、緑茶から紅茶まで淹れるお湯の温度がそれぞれ違うものをどう淹れるのか興味津々でした。抽出方法を見比べて見るとなるほどと思ってしまうようないろんな淹れ方をしてきます。なかなかやるのです。気軽にいろんなお茶が飲めて手入れも簡単なので「お茶党」」を沢山ふやしてくれる頼もしい仲間になりそうです。しかし、これが来たとき家族からは「もう茶藝師いらないじゃないの?」なんて言われてしまいました。でもそこは大丈夫。機械が淹れてくれるのも美味しいですが、やはり人の淹れてくれるお茶にはかないません。天気、気温、気分、体調、いろんな事を感じて入れることはまだまだ出来ないからです。そうはいえども機械も日々進化しますから、追い抜かれないよう精進しないと。良きライバルを友に、中国茶ファンを増やしていきたいなと思います。