其之十三你好台湾(ニーハオタイワン)! 其之十三
你好台湾(ニーハオタイワン)!!

高級茶藝師という肩書きを頂いて3年。
取得するためには台湾、中国を何度か行きましたが。それらはすべて茶葉作り中国茶の授業、茶藝の練習と茶館めぐりに費やされたもので、自由な時間はほとんどありませんでした・・。それが・・ようやく「観光&自由行動」オンリーで行けることに!!!やったー!!! 自由を満喫するために飛行機も宿も自分で手配!!夕方着いて朝早く帰らなきゃいけないツアーなんてごめんだ!!忙しくしている茶藝師仲間を半ば強引に誘い、先生も走っちゃう12月の台湾に行って参りました。


という訳で台湾は2回目。しかも2回とは名ばかりでほぼ初めてのような台湾(だって前回は研修だったので着いて行くだけ)。台湾に住んでいる方に「台湾といえども寒いですよ〜」なんて伺っていたのに全くのコートもセーターも要らず。秋ごろの服装で十分でした。さすが南国。今回の旅では茶館と冬茶まで出そろっている茶葉を楽しむ旅をテーマに掲げ行って参りました。まずは現地にお住まいの方のおすすめのお店へ。台湾ではお茶を買う前に試飲をさせてくれるところが多くありますが、ここで私たちは「小雪金萱」という高山茶と阿里山烏龍茶の冬茶を、それから「大紅帖」という紅茶を試飲させて頂きました。その時の香り、口に含んだ時の甘い味わいの素晴らしいこと!!中国茶というものは何度飲んでもその味に香りに驚かされます。お茶を淹れてもらいながら日本語と中国語と英語と筆談でかわす会話も旅ならでわです。お茶を何点か購入しその後は茶道具巡りへ。日本ではなかなかステキなものに出会わない茶道具達がここにはあります。買い物をする最中でもお店に入れば「どうぞ」とお茶がふるまわれました。それは中国茶関係のお店であっても無くても同様に。キャッシャーの横にごく当たり前のように中国茶のセットがあり必ず二人以上の人がそこでお茶を飲んでいました。淹れるものはみな「台湾茶だよ」と言ってくれましたが中には飲んだことのないようなお茶もあったりして。あるお店では淹れたお茶を神棚にお供えしていた姿が印象的で、あたりまえなのですがここでは「台湾茶が日常なのだ」と感慨深く思ったりしました。


台湾で鶯歌と言えば陶磁器の有名な町です。茶道具の店も多くあります。種類も豊富で上手に選べば日本で購入するよりも安価で手にいれる事が出来ます。とはいえどれが良いものなのかを選ぶことは難しいもので、とりあえず自分の感覚を信じて買い、失敗したら勉強料だと考えて購入しました。


茶館へも何軒か行くべく地図をたよりに行きましたが閉まっていたり閉店時間間際で入れなかったり・・。雑誌に掲載されている地図は誤差があったりして迷ってしまいましたが、台北は住所や通りの名の表示がちゃんとされているので行きたい場所の住所をメモっておくとかなり有効です。メモしていた住所と住居表示をたよりにようやくたどり着けた唯一の茶館はどのガイドブックにも紹介されている有名店。そういう場所はもれなく日本人であふれているものですが、時間帯が遅かったせいか日本人は私たちだけで、かわりに地元の方や欧米の方が来店していました。いろんな国の人たちが中国茶を淹れる様子を見ることができるのは初めてのことでとても興味深いものでした。


あっという間の台湾の旅でしたが、そしてまだまだ知らない顔がたくさんあるはず!またこの場所に来るために精進しようと思いました。
 余談ですがこの旅で2人の中国人に中国語で話しかけられました。どうやら私は台湾人に見えるようです。やはりこの場所と遠い昔に縁があったのかもしれませんね。