絵を描く事は勿論、人形遊びや読書が大好きで、空想に耽る時間が一番幸せな子どもでした。大人達の話に耳峙てるのもわくわくとする、そんな体験が、今の私にも繋がるような気がしています。
セツを知ったのも、知人の勧めからでした。同時期に、セツモデルをしていた友人が出来たりと偶然が重なり、私にとっては未知の世界へ、度胸もないままに、あれよあれよと校舎見学へ連れ出されたのでした。
校舎に着き、初めに目に飛び込んだのは、扉の向こうにシックなグリーンが広がる中庭。そして風景画や人物画が飾られた、天井の高いラウンジを抜けると、アトリエへ続く階段が。その先で出逢ったのは、クリーム色の広い空間にぽんっと置かれた、二人掛けのソファ。一目惚れした私は、ここへ通う!と、決意したのでした。
早速、クジなしで入学できた午後部へ。のんびり午後部は、人気のあった夜間に比べ、ややマイナーと後に知りますが(当時は楽しい学生生活を送り、自覚なし)、後に仲良くさせていただいた岩崎トヨコさんも、「私も午後部だったわよ!」とのこと。少数派であることが誇らしくなりました。
絵を描いて、午後のカフェ。星先生が淹れるカフェ・オ・レはぶくぶくとカプチーノ、セツ先生は二カーッ!と笑顔付き。なみなみと注いで下さったのは、どなただったかなぁ。カフェ・オ・レとチョコレートの香りは、曙橋時代の少女の味。
セツ先生の講義では、足首の美しさ、ガラスの光を通して見た絵の美しさ、果てはマティスのお話まで。メモを沢山残しておけば良かったです。人物クロッキーは、セツ先生の後ろ側へ廻り、どんな風に鉛筆を走らせるのかを学び、今でも時折思い出す光景です。
水彩画では”A”をいただけないままでしたが、初めて提出したDIORのファッション・イラストレーションは、5枚連作でAをいただくことができました。その瞬間も、色鮮やかな思い出です。
大勢の生徒さんの中で、セツ先生に作品を認められるか、否か。その積み重ねが自信に繋がる一方で、時に反発心も生まれます。セツがすごいのは、様々な思いを持った皆に、それぞれ居場所があった事。皆が皆、励ましあって、仲良くやっていたのです。
後に、星先生から、「セツ先生の水彩画は、目に入ったものをなんでも取り込んでしまう手法だったんだよ」と、教わりますが、セツの校風も同じだったんだなぁと感じています。
この10年、セツ先生に関わられた方々から、素敵なお話を沢山伺いました。今の大変な世の中に、セツの”自由な精神”から、自ら欲し、考え、動き出すことの大切さが伝わったら良いなと、日々感じています。
未生さん お元気そうで良かった! アネゴオイワさんこと、岩崎トヨコさんが亡くなってしまって落ち込んでいるのではないかと心配してましたが?なんのなんの大丈夫。この絵のなかの岩崎トヨコさん、猫のような風貌で猫を抱いてるではないか、カッコイイです。
どうも僕らしき人ぶつも居るね、こちらはちょっと美化し過ぎではないか? でも20年も前だからね。 僕たちへなへなと座ってしまっても、凛として立ってるのがセツ先生だったね、脚の長さで勝負!であったのかな?
こんな御時世で、このところデッサン会の方もずっと行ってませんが、未生さんのドローイング風な絵を観て刺激されました。星
星先生、
早速コメントありがとうございます!
お元気そうでなによりです。
そうなのです、セツ先生と星先生は、
20年前の写真を見ながら描きました。
美化してませんよ〜、そのままですよ。
確かに、セツ先生が座っている所は、
あまり見たことがないですね!
イワちゃんことオイワさんのお隣は、
仲良しだった、サンペイさんのつもり・・・。
そして悠木千帆(kkkりん)さんを
描きたかったのですが、似ませんでした。笑
猫は、イワちゃんが一緒に暮らしていたハナコの
・・・つもりです。
半年経っても、まだ時々寂しくなります。
祖母や母のようであり、時に同世代の友達
のようであり・・
私のつまらない悩み事でもなんでも聞いて
くださる方でした。
みなさん時を経て、ワイワイ楽しくやって
いらっしゃるかな?と、描いてみました。
先生と、また絵を描ける日が早く来ますように!
(お褒めの言葉嬉しいです!私も刺激されました
・・・!)