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青林檎とシナモンの香り

間中ムーチョ(絵本作家)
1998年~2004年在籍

「描きたいだけ ずっと描いていいんだ!天国みたいだなぁ~♪」セツに入学した私は幸せを噛みしめながらセツでモリモリ絵を描いた。セツに置いてあるセツオリジナルの画板を持つとスイッチが入って、遠距離通学の疲れも吹き飛びガツガツ描いた♪他人の目なんか気にしないで自分の描きたいものを描きたいだけ描いた。

セツゲリラになって、セツの1階のセツギャラリーで大相撲をテーマに個展をさせていただいた。大きな窓ガラスいっぱいに、大きな体のお相撲さんが節分の豆まきをしている絵を外から見えるように展示した。セツは坂道の途中にあるので、坂道をあがって来た人に節分の豆をお相撲さんが投げつけるような感じになる。全然お洒落じゃない泥臭い絵だったから、この時は他人の目を気にした。

でも、そんな泥臭い絵なのに みんな面白がってくれて、あ~幸せだなぁ~と思った。この時、絵を見てもらえる喜びを知った。絵が勝手にお喋りして、私が伝えたい事を絵が伝えてくれることを知った。絵は私の分身だ。セツで私は分身の術を学んだ。そう、私は忍者になった♪ ぷぷぷ♪ あ、そうだ、この「ぷぷぷ♪」という表現もセツ先生の真似からはじまったのかもしれない! 入学したばかりのころ、セツの外にある階段でセツ先生が王子様みたいに降りてきた時、コケた! そう、セツ先生がコケた!! 私は声を出さなかったけれど、セツ先生がコケたのが面白くて、きっと顔が笑っていたんだと思う。そんな私をセツ先生は照れ臭そうに「誰にも言っちゃ駄目よぉ~! ぷっ♪」と言いながら私の左耳をキュッと引っ張ってニコッと笑った。

その時、セツ先生から青林檎とシナモンの香りがフワッとした。きっと外国の香水の香り。いまでも青林檎をスーパーで見かけるとセツ先生の「ぷっ♪」という笑顔を思い出す♪ 青林檎はセツ先生の分身の術、私も青林檎になれるよう今日もモリモリ絵を描く。絵を描く幸せをありがとうございます♪

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  1. 久保田寛子 より:

    ぷぷぷって先生笑ってたね。懐かしいです。
    青林檎とシナモンの香りのいいお話をありがとうございます。

  2. 間中ムーチョ より:

    わぁ〜♪嬉し〜〜〜い♪
    久保田さ〜ん、いつも本当にありがと〜う♪
    ぷぷぷ♪って、やっぱりセツ先生からうつったんだね!嬉し〜〜〜い♪
    一昨年の書き初めは「ぷぷぷ」と書きました♪メールにも 毎日のように「ぷぷぷ」を使っております♪ぷぷぷ♪

  3. 星信郎 より:

    間中さん こんにちは!
    いつも取り澄ましてるセツ先生が、うっかりコケてしまった、それを見てしまった間中さん、そりゃ笑ってしまうよね。「誰にも言わないで」と言うのがまた可笑しい。でも骨折しなくて良かったですね。
    じつはセツ先生は大の相撲好きでしたから、TV放送では釘づけになって見てましたよ。

    そうでしたね、間中さんの絵は皆さんと一風かわった絵で、ワタシは日本人!の雰囲気どっさりパワフルでした。でも今回は意外にも青林檎とシナモンの香り、爽やかに穏やかに香り漂ってますね。
    間中ムーチョさん作の絵本「にんげんさまへ」は大傑作でした。重いテーマの原発事故をユーモラスな方言で、岩、土、海底の叫び。、、絵がダイナミックに力強いと思いました。 星信郎

  4. 間中ムーチョ より:

    わぁ〜♪嬉し〜〜〜い♪♪♪
    星先生ありがとうございます♪

    セツ先生のコケたのは、カクッていうくらいの軽いコケかた、どこも打たない感じで、ズコッみたいな お笑いのコケかただったので、運動神経のいい感じで安心感のあるコケかただったため、お怪我もなかったです♪ご安心くださいませ♪

    ぷぷぷ♪誰にも言わないでと言われたので言わないでいたのに、何十年後に こんなに公の場所で、セツ先生がコケた コケた と言っちゃったぁ〜、セツ先生ごめんなさい♪

    絵本の事も嬉しかったです。
    ありがとうございます♪
    あの絵本はセツで分身の術を学んだおかげです♪
    絵本になったのは、千手観音様みたいに いろんな人が手を差しのべてくださったおかげです♪

    こうして今も星先生とお喋りできて、幸せです♪
    セツに入ってよかったぁ〜〜〜♪♪♪
    星先生、ありがとうございま〜す♪

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