こどもたちはしっている~おとなのやくめ~

以前の私の職業は保育士。
そこは、はだし保育で、川へ行ったり、山の中の家でお泊り保育をしたり、自然に触れる機会の多い園だった。

普段は、プラスチック製品や、人が作った遊具で遊ぶ子どもたち。
もちろんみんな楽しそうな笑顔。

しかし、山の中でお泊りをする時間の子どもたちの笑顔は、目の輝きがまるで違う。
もちろん、そこにある大人の作った木製遊具でまずは手始めに遊ぶが、木の実を見つけてお料理ごっこをする子、もちろんお皿は平らな石。秘密基地をつくるんだ!と何人かで協力して枝を幾重にも重ねる子、長い枝を見つけに行くときの顔は宝探しをしているよう。
そんな子供たちが増えてくる。
永遠と飽きることなく遊びこむ。
遊びこんで、満足するから、その日の夜はみんなぐっすりよく寝る。

作られた環境よりもありのままの素材で楽しむ子どもたちは、全身で自然の恩恵を受け取っている。

そう、実は子どもたちは本能的に自然と仲良くする方法を知っている!

森林サイクルを守りながら、自然の恩恵から得た「木」を活用して木の素晴らしさを未来へつなぐ担い手になりたい、と私は思う。

 

無垢杢工房㈱イケダ

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