奥村まことの方丈記

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夫、奥村昭雄が2001年12月に脳梗塞の症状を発して9日間救急入院した時の回復時に、様々な幻視を見ていたので面白がって記録した。天井や壁から無数の鉄筋が突き出していて、見る位置によってサイズが違った。赤いワンピースの女の子がたくさんいるのが見えたという。

今回私も見えることを発見した。病院の天井はアコスティックボードのむらむらの模様があるが、それが「均等の点々」に変化したり、「全体にオレンジ色の点々」に変わったりする。色はないはずが「緑・青・朱などの点々」になる。空間のどこかから供給されている色の成分が、光の調子によって合成されるのは必ずしも脳の欠陥ではないことを発見した。視学会の先生たちはご存知だろうか?

 
奥村まことさん イラスト

 
 
朝焼けは女の腕まくり
 

夕焼けのあしたは天気。「朝焼けは女の腕まくり」で大いに洗濯をしてよい。観天望気と言って、よく空を眺めていると天気予報ができる。中学3年の時、寮生活を1年した。毎日午前9時と午後3時に気象通報をきいて天気図を描き、夜の食事の後で天気予報をした。空を眺めることが好きになった。予測の楽しさもあった。日本中の人が、もっともっと勇気をもって観天望気を行い、我田引水を行い、自分のものの考え方を見つめる習慣をつければ、日に日に科学的なものの考え方をすることができると思う。気象庁の人たちよ、ためらわず自己主張して下さい。
 
奥村まことさん イラスト

※イラストも筆者

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