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まだ生きている

北村 範史(イラストレーター・代々木デッサン会主宰)
1990年~1995年、2000年~2009年在籍

大学4年の時にセツに入り2年在籍して大学と共に卒業。就職先が平日休みだったので、その後も3年間研究科に通う。途中でセツ・ゲリラに選ばれる。年に一度のゲリラ展とセツ・アート展を通して、セツ・ゲリラは先生と過ごす時間が普通の生徒より少し多かった。

20年前の事なので細部が定かではないが覚えている会話をいくつか。
 コンペの審査の時「お金(参加費)をもらうという事はそれに対して責任がうまれるんだよ」
 ゲリラ展のパーティで「自分たちがお酒の前でたむろしてちゃダメだよ。ちゃんとお客さんに勧めなさい。ホストなんだから」
 何人かで飲食店に行く時「勝手にテーブルをくっつけちゃダメだよ。お店には理由があってその配置にしているんだから」
 デッサンの教室で「テーブルの上にあがって描いても良いよ。荷物は踏んじゃってもいいから、そこに置く方が悪いんだよ」
 「この学校にお金払って来ているんだから、絵をお金に換えるんだよ」教室の隅っこで座って受け身で描いている生徒に「お前体悪いなら帰って寝なさい」

先生が亡くなった翌年2000年からOB科に復帰。その年からフリーランスのイラストレーターになり、時間の余裕がある時にデッサンをしにセツに行く。2009年秋OB科が廃止になり、ようやく自分たちで描ける場所を外に作った。それ以来セツで教わった事を共有できる場所を週に一度運営している。それが「代々木デッサン会」。

代々木デッサン会はもうすぐ7年。セツを知らない人含め今までに600人弱が参加し、まもなく300回。2011年からは星先生も参加して下さり毎週一緒に描いている。自分にとっては現在進行形なので、セツは記憶や本の中でまだ生きている。
 セツに入らなければきっと絵を描き続ける事は無かった。
 

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  1. 星信郎 より:

    あららら、デッサン会ぼくも参加させてもらって5年にもなってしまった。
    「モデルの周りをぐるぐる回ってみて一番好きなところから描く」 今も生きてますね。

  2. 北村 範史 より:

    星先生へ コメントありがとうございます。運営している僕を除くと先生の参加回数が1番です。5年で202回。
    星先生と同じ空間で描き、最後にデッサンを拝見できるのが楽しみであり、会を続けていくモチベーションにもなっています。
    「モデルの周りをぐるぐる〜」は外せませんね。
    これからもよろしくお願いします。

  3. 内川瞳 より:

    私もいつか参加したいです。楽しそう。星先生の個展でセツ先生亡き後にセツに入った女性とお話ししました。代々木のデッサン会に通っていると言っていました。そしたら行ってみたくなりました。出不精なので気が向いたときにね。星先生や岩崎トヨコさんに混じって懐メロ気分でも皆んなと同じ若さ健在のままってことで。

  4. Dion Ridler より:

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