201611
京都下鴨、閑静な住宅街にある韓国骨董&ギャラリー「川口美術」。20年以上に渡り李朝や高麗、新羅、青松と様々な時代や地域のパンダヂや朝鮮民画、器や暮らしの道具などを、幅広く深く独自の審美眼で集め紹介してきた店主の川口慈郎さん。現代の陶人を発掘し育てることにもまた、情熱を傾けて来られました。年に数回行われる展覧会の案内葉書にはいつも、それぞれの作家さんたちの創作活動への深い理解と愛情が感じられる言葉が添えられていて、展示を見る楽しみが膨らみます(過去の案内文はブログから読むことができます)。
――「土の塊を山から掘出してきて、それを細かく砕き、ふるいにかけ、こねて寝かせるのです」眼を輝かせながら、胎土作りや釉薬作りの話を聞かせてくれました(2003年)
―― 窯名を李渓にしてはと応えました(李朝の焼物を探求する田中氏が窯を建てた明日香村の畑にもまた、李が生えていたことから)(2013年)
―― ひとから教わるのが得てでなく失敗に失敗を重ねながら自分で辿り着くひとです(2015年)
こちらは奈良県明日香村で築280年の古民家を自ら改築して住まい、窯を作り、古人に倣い薪で生活をし、畑をしながら器づくりを続ける田中茂雄さん(gallery其無・李渓窯)の紹介文から。
今回は、この田中茂雄さんの土器カップを3名の方にプレゼントします。同じ土で同じ時に入れても全く異なる、薪窯ならではの土と火の表情を存分に味わえます。掌によく馴染む優しい丸みも魅力。温かい飲み物をたっぷり入れて、秋の豊かなひとときをお楽しみください。
〒606-0801
京都府京都市左京区下鴨宮河町62-23
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OPEN:11:00~18:00
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