チルチンびとマーケット in 福島

 

チルチンびとマーケット in 福島

 

福島県内で初の「チルチンびとマーケットin福島」が3月5日、福島県郡山市で開かれた。「地域主義工務店」の会員・増子建築工業が新築したギャラリー「まどいの杜」に地元の雑貨店やカフェなど計15軒が出店し、約800人の来場者と交流を深めた。

「チルチンびとマーケット」は、風土社が2011年4月から運営しているウェブサイト「チルチンびと広場」に掲載されている店舗や作家が、実際に集まって開くイベント。地域に根ざした店舗や市民のネットワークづくりを通じ、安心・安全な衣食住への関心喚起や、地域活性化をめざしている。これまでに全国各地の地域主義工務店が幹事役となって開いてきた。

福島県では増子建築工業が核となり、2016年11月から準備を開始。「チルチンびと広場」担当者が掲載店を訪ねたり、県内の作家らをよく知る「空café」の阿部典子さんらが協力したりして、15軒の出店を決めた。また、増子建築工業は会場としてギャラリーを新築。自社の製材技術を生かし、福島県産の木材で大空間をつくった。12メートルの杉の棟木や総檜の床が特徴だ。名称は「人が楽しく集う場」という意味を込めて「まどいの杜」と付けた。

マーケットでは、開場前にギャラリーのオープニングセレモニーが開かれ、増子則雄社長が出店者らとテープカット。長時間煮込んだビーフシチューや県産の木材で制作したカトラリーなど、ていねいにつくった料理や作品の販売があり、木の香りの中で家族連れやカップルが買い物を楽しんだ。屋外では増子建築工業が鉋掛けのワークショップを開催。子どもたちが鉋くずを持って走り回ったり、においをいだりしてはしゃいでいた。

増子建築工業は6月18日、10月22日にもマーケットを開く予定。「空café」の阿部さんは「本物の安心な食べ物や作品が集まる場になっていってほしい」。増子建築工業取締役の増子則満さんは「マーケットを通じて広域的なネットワークができ、県産材や手づくりのよさが認識されるといい。そこから増子建築工業の家づくりにも関心を持ってもらえれば」と願っている。

 

出展者

branche
Banyan Bakery 石川郡平田村
Rawfood Kitchen hanaho
富久栄珈琲 郡山市亀田1-51-19
hms
ILUSI
amaretto milk
Oyouhukuya SU
豆食堂ポロッポー 福島市大町2-2
かわらまち木工舎
biji 福島市曽根田町3-14
手作り巾着の店 郡山市田村町東山1-2-55
Tea Room Coline 郡山市西田町丹伊田字上石堂494
空café 福島市土湯温泉町茂田1 
Atelier Monceau

 

 

チルチンびとマーケット