忍び駒
南部藩の昔から馬の産地として知られ、ともに暮らしてきた馬を身近で大切な存在と考える岩手県には、さまざまな馬の玩具があります。花巻地方では、里人たちが円万寺の馬頭観音(坂上田村麻呂が建立したと伝えられる)に、縁結びや子孫繁栄、五穀豊穣などを祈願して、稲藁で作った馬をそっと人目につかぬように観音様にお供えする習わしがありました。祈願成就すると、その馬を持ち帰って色布や鈴、稲穂を飾り付けて、お礼参りをしたそうです。
縁起の良い郷土玩具として親しまれ、昭和41年度の年賀切手の図案にも採用されたこの忍び駒。かつては赤(縁結び)、黒(神事)、黄色(豊作)を意味する三色布で飾りつけていましたが、現在はこの三色にこだわらず、好きな布やリボンで飾りつけをしたものも。藁でつくられた小さな馬の素朴な美しさが、世代を超えて愛され続けています。
忍び駒 小(高さ約12cm) 1,000円 / 大(高さ約17㎝)1,500円 (税抜)
※数に限りがございます。入荷状況のご確認はraumまで。
-お取り扱い-
raum
〒020-0147 岩手県盛岡市大館町19-6
TEL/FAX:019-681-2678
HP:http://blog.livedoor.jp/raum1101/