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自由の翼

たまちゃん(アーティスト)
1987(多分)年~1992年在籍

セツ先生と関わった皆さんが1番強く感じたのは、まずは「違和感」だったかと。

それは今までの人生で「常識」とか「こうあるべきだ!」と教えられてきたコトと真逆なセツ先生の言葉と行動に。

でもそれは、それまで何も考えず、知ろうともせず、ボンヤリと過ごしてきたからで、セツに通うようになり、いろんな人と接すると「自分で考えて、自分で決める」コトが「自由」で清々しいし、他人にも余計な気を遣わせなくコミニュケーショがとれて「楽」だとわかる。

けれどもセツの生徒の頃は、あまり解らず過ごしていました。

今、思い出せばあの時のセツ先生の言葉や接し方の意味が解り胸が詰まる事も・・・。

ゲリラ展の時に「自由」に描きたくて、帆布に絵を描いてコラージュしたりした絵を描いた時、「セツではそういう絵は先生が嫌いだから描かない方がいいよ!」と言われていたのですが、「自由」なら「セツっぽい」絵じゃなくてもいいじゃないか!と。

案の定、先生に「オマエ、こんなの飾れないよ!」と言われ、「セツ先生の気に入る絵を描かなきゃいけないなんて・・・全然自由じゃないじゃん!」と先生の顔をチラッと見たら、目に光るものが!?

怒っているンじゃない・・・悲しんでいる・・・

描き直してきた絵を観た先生に「いい絵が描けるのに、なんであんなの描いたんだ!?」と言われ「あぁ、もうココに居てはいけない!」と思い、ちょうど10級だったので学校を辞めました。

学校で評価される事が人生の目的ではなく、「自分にしか出来ない、『何か』で沢山の人と楽しみたい!」とボンヤリ思っていた私は、その『何か』が何なのか解らず、セツに入り、その後もイラストレーターとして働きひょんなコトから始めた「巻き寿司」が世間から注目を集めるようになりました。

紙やキャンバスに絵を描くと「アート」で、巻き寿司の断面に描くと「ちょっと変わった料理」とカテゴライズされるのは今まで巻き寿司で「自由」に表現する人がいなかったから。世間の常識に従って「料理」にしなきゃいけないなんて法律で決まっているの? 世の中が認めない? 世の中って誰? あなた?

巻き寿司で表現するようになり、「表現の自由」とはこんな風に世間の常識や思い込みと向き合った時に「自分の考え」を堂々と表現出来るコトだと思った。

セツ先生に突っかかる事が「自由」では無く、世間という強風の荒野にスッと立ち続ける事なんだと。

「自由」は楽しい事のように思われるけど、実は厳しい面の方が多いのでないか?

先日「生誕100年 長沢節展」で、改めて先生の絵を観たり活動を観たり、言葉を読むと、身をもっていろんな形で私達に「自由」の意味を教えくれていたんだなと思うのです。

先生がセツで過ごす中で、生徒に1番伝えたかった事は「友達(世の中の全て)から刺激を受け、自分で学ぶコト。」とインタビューに答えていました。

セツ先生とそこに集まる人々から刺激を受け、コミニュケーションの大切さと「自由の翼」を手に入れ、広い世界に羽ばたいて行こう!

Merci beaucoup! M.Setsu♡

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  1. 星信郎 より:

    たまちゃん、お米だいじにしてね、、、、、解ってるよ、僕は画用紙だいじにしないとね。
    セツ先生はコンテンポラリーアートを全く解さない人だった。それなのに、あなたは入学して間も無くのころにセツのロビーでどっかの雑誌の取材を受けてましたね、なんとそれは(引き出しアート)のインタビューでした。 とんでもない奴が入って来たもんだと思ってましたよ。
    そのあと今度は某会社のカレンダーイラスト公募うでグランプリ100万円獲得してしまって、スゴイ、あいつ天才か? と思った。
    ところでたまちゃん、今日6月23日はセツ先生の命日ですよ、どこかで「あいつ困った奴だ」と嘆いているだろうな。

    • たまちゃん より:

      星先生お久しぶりです!
      褒め過ぎコメントありがとうございます!!!

      当時の私の作品は「コンテンポラリーアート風」のモノで、恥ずかしながらそこには何もメッセージやコンセプトも無く
      「それ風」なモノでした。 そんなトコロをセツ先生は見抜いていたんだろうと思います。
      「バカだなぁ・・・相変わらず。(ダサイ!)」と。 心配してくれていたんだろうなと思っています。

      私からすれば、セツの人達はキラキラしたセンスを持っている人達で刺激を受ける事が出来て
      本当にありがたく思っています。
      実感として「仲間から刺激を受けて学んだ!」と思っていたら、セツ先生も同じ事を考えていたのか!!!と
      弥生美術館の展示を観て、ビックリしました。
      もちろんセツ先生からは多くを学びましたが、星先生、初川先生、西田さん、相沢さん、村松さん、長谷川さん・・・
      とにかく皆さんから本当にいろいろ教わり、今があります。

      セツ先生が今の私を見たら、確かに「困ったヤツだ」と思うだろうな〜と思ってます。

      誰もやった事がないコトをこれからも追求していこうと思ってます!
      応援よろしくお願いします!!!

  2. 渡部倫枝(Norie.Wフレアバタフライ) より:

    うわあ、たまちゃんだ!(笑)
    懐かしいー(^-^)
    巻き寿司アート、仲間たちから伝え聞いてましたが、さすがだねえ。誰も考えつかなかったはず!
    周囲に流されることなく、我が道を進む姿は立派にセツ仲間らしさを感じてしまうのですが(笑)
    お元気そうでなによりだ( ^ω^ )

    • たまちゃん より:

      倫枝ちゃん!久しぶり!
      コメントありがとー!倫枝ちゃんの思い出も読んだよ〜。
      私もセツ先生がおはぎに目がなさ過ぎだった事とか、楽しいエピソードで読む人がほっこりするような
      記事にすればいいのに、ついね。

      自分がアホ過ぎて、先生を泣かすって。
      その時は、こっちも泣いてたから気にしてなかったんだけど
      考えたら、何てコトしたんだろう!と申し訳なく思っててね。ずっと。

      私の記事が偶然にも先生の命日に公開され、「バカだけど、ガンバレ!」とエールを送られた気がしてます。

      倫枝ちゃんのデッサンを久々に弥生美術館で観て、こんな風に素敵に先生に描いてもらえて
      幸せだろうな〜と思ってました。 素晴らしい経験だよね!
      いつまでもカッコイイ倫枝ちゃんで!

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