小さな朝市東京・吉祥寺の末広通りにある「小匙舎+みずたま雑貨店」は、ひとつの空間にふたつの店が同居する、ちょっと変わった形態の雑貨店です。欧州などで探し当てたブロカントや手づくり品を “ものがたりのある雑貨”として紹介している小匙舎さんと、日本の古き良き時代の器や道具を通して “日本を味わう”ことを提案している、みずたま雑貨店さん。小さな店内には、時代も国も異なる商品たちがセンス良くディスプレイされていて、しっくりと馴染んでいるのが印象的です。

暮らしや食の道具を扱う2人の女性店主さんは、2009年秋にお店を始めた当初から、パリのマルシェを小さくしたようなイチをやってみたいと考えていたそうです。そして2010年2月、「小さな朝市」と名付けた月に一度の朝市をスタート。今年4月で35回目を迎えました。雑貨屋さんやカフェの店頭や店内で催される、小規模だけれど楽しさがぎゅぎゅっと詰まった朝市や週末市を、私は「軒先イチ」と呼んでいますが、そのイメージを最初に感じたイチでもあります。

小さな朝市はぎれ生地で作られた小さなフラッグガーランドが軒先に飾られると、それが朝市開催の目印です。この日、オープン10分前には到着しましたが、すでに多くの方が並んで待っていらっしゃいました。第一土曜の朝に見られる行列は、3年目を迎えてすっかりお馴染みの風景になっているようです。

「小さな朝市」は、地元・吉祥寺繋がりのお店を中心としたレギュラー参加店と、店主たちがご一緒したいと思う作り手さんたちに声をかけた、数組の月替わりゲストで構成されています。4月の朝市には、自家製ジャム「アノダッテ」、スパイスを使ったお惣菜やおやつの「サジロ&シヴァカフェ」、おにぎりとお惣菜やおやつの「しまねこ軒」に、米粉菓子の「TROLLEY」、天然酵母のパン「kaonn」、吉祥寺の花屋「hibi」の3組がゲスト参加。さらに、同じ末広通り沿いに店舗がある「しまねこ軒」では、朝市の日だけはいつもより早くからオープンしていて、朝市限定メニューなどを店内で食べることもでき、小さいけれどゆっくり過ごせるイチでもあります。

小さな朝市それぞれの店主がお客さまに向き合う形でディスプレイを終えたら、いよいよ朝市のスタート!小さな店内は、4~5人も入店したらもう満杯ですが、皆さん順序良く並んで、お店の方々との会話も楽しみながらゆったりとお買い物をされている姿が印象的でした。

『早起きさんだけの特別な時間』と紹介ブログに書かれていたフレーズそのままに、仕入れなどで国内外を旅して、そのときにしか出合えない人や品物と向き合ってきた店主さんたちだからこそ、「この時間だけ」という朝市ならではの特別感を大切にされているなと感じます。こちらもショートトリップした気分で、おいしいものをあれこれ買って、井の頭公園でのんびりブランチするのもいいですよ。


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  • 柴山ミカ

    プランナー、編集ライターとして広告や出版の現場で活動する傍ら、取材を通して出会った朝市に魅了され、あらゆるイチに出没する“イチめぐりすと”に。また、おいしいもん市(西荻窪)、おいしい週末ライオン市(浅草)など、食にまつわる市を企画運営するイチ・ディレクターとしても活動中。イチと同じくらい犬とキャンプとお酒と料理好き。

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    イチinfo

    小さな朝市

    開催予定
    毎月第一土曜日
    10:00~売り切れ次第終了
    *2013年8月末で実店舗閉店。今後の朝市開催についてはHP、blog参照
    会場
    小匙舎+みずたま雑貨店
    東京都武蔵野市吉祥寺南町2-13-5
    アクセス
    中央線/井の頭線吉祥寺駅
    公園出口より徒歩約6分
    URL
    http://www.kosaji-mizutama.com

    サジロ&シヴァカフェ
    さんのファラフェル

    ファラフェル(250円)はイスラエルのひよこ豆のコロッケ。添えられたソースもお豆の風味がふんわり香る、絶妙な味わい!家に帰ってからオーブンで温めて、サラダと一緒にいただきました。サジロカフェシヴァカフェさんは、ネパールやインドのメニューを提供する、地元吉祥寺で人気の飲食店。スパイシーだけど優しい味が忘れられずに、小さな朝市で見つけると必ずリピート購入してしまいます。