西村延恵さんはオホーツク総合振興局中部、林業の町、置戸町で建材にならない木材に付加価値を付けた工芸品としてオケクラフトが誕生してから20年目になる年、2002年の春に置戸に引っ越し、2年間の木工研修期間の後、2004年に独立。工房を開きます。当時町内で活動している二十数名の作り手のほとんどがろくろ職人だったこともあり、丸い器以外のものを作れるようにと勧められ、研修余暇で遊んでいた匙類に目標をしぼって制作を行ってます。

「独立当初はこんなこともできる、あんなこともできる、と奇をてらうモノづくりが先行していた時期もあるのですが、ある売り場のオーナーの一言 “カトラリーってテーブルの名脇役ですよね” が印象的で、以来、テーブルの主役は食べ物、それを見栄え良くしてくれるものが器、そしてそれに品よく添えられる柄もの類を目指して制作しております。自分の台所で必要に迫られたものを木の形にデザインして、使い良ければ売り場に出す。特別な一品としてではなく、ごく普通に生活に必要なものとして共感して頂ければ幸いです。」と語ってくださった西村さん。

ひとつひとつ手仕事で削りだし作られたカトラリーは、驚くほど軽く、口当たりが良く、熱くならないので、子供からお年寄りまで安心して使用することができます。木のカトラリーは大切にお手入れしながら育てていく楽しみもあります。

今回はクラフト工房・木奏 木工作家 西村延恵さんのサーバースプーンを2名さまにプレゼントいたします。

サイズ：長さ23cm 幅 5.5cm