20157
アンティーク・フェルメール店主・塩井増秧さん、語る。
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虫めがねが、お店にやってきた経緯を? ぼくの場合は、ほぼ、個人からの仕入れ。イギリスの友人ディーラーからが、ほとんどだね。
蚤の市なんかには、行きませんか? 蚤の市ってね、ムズカシイ。そこで仕入れるってことは、蚤の市のディーラーより目が利いてないと、ね。そうでないと、食われてしまう。弱肉強食、パワーゲームのような世界。いま、その奥深さ、面白さがわかってきたところ。
仕入れるときのチェックポイントは? 物の真贋(がん)、状態、そして雰囲気。最後はカン。だけど、カンだけに頼っていてはいけないと思うんだよね。んー、でも突き詰めていくと、結局、イヤな奴からは、買いたくないってことかな。
売れるかどうかは? もちろん、考える。でも、売れそうでなくても、欲しいものも、あるよ。ものを見たとき、それを買って行かれるお客さんの顔がパッと浮かぶこともあるし。
営業方針って? ロンドンのアンティーク屋にも、日本のアンティーク屋にもないような、イギリス18~19世紀のレアもので、ここで逃したらほかではもう、出会わないだろうと思うようなものを、置くようにしている。この虫メガネは、右が1911年、左は1929年、バーミングハムで作られてますね。自分がいつも使う品にこだわりのある人に “ お気に入りの一品 ” として使って欲しい。
金沢は、お好き? 30歳て金沢に移り住み、36歳でアンティーク店を開いた。金沢のいいところは、街のサイズかな、コンパクトな。でも、空気が、ちょっと重いね。
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さて、〈今月のプレゼント〉は、この「シルバーの虫めがね」をそれぞれ1名さまへ。
サイズ:H 70mm~90mm Φ 約3mm
〒920-0995
石川県金沢市新竪町3-102
Tel: 076-224-0765
営業時間:11:00~19:30
定休日:水曜日
HP: http://www.antiquevermeer.info/