202510
花の言葉に耳を澄ませるようにして、花を見つめ、描き、活けてきた華道家・道念邦子さん。前衛的でありながら、野にある植物のいのちが自然に立ち上がってくるような、たおやかで力強い作品に、思わず見入ってしまいます。
四半世紀にわたり、“網膜に道念さんのいけばなを焼き付けてきた”という彗星倶楽部・中森あかねさんが、その魅力を多くの人と分かち合いたいと編んだのが、こちらの作品集です。1970年代から金沢の写真家たちが撮影してきた花仕事の数々、章扉を彩るドローイング、「はじめに」から「あとがき」に至るまでの文章のひとつひとつに、「日々の暮らしを丁寧にすること、かわいらしさと諦観、孤潔(編集後記より)」を感じる道念さんの感性が貫かれています。当サイトで連載いただいていたコラム『卓上のひとはな』も収録されています。紙とWEB、それぞれに異なる趣を楽しんでいただけると思います。
今回は、本作品集を3名の方へプレゼントいたします。実りの秋が一層豊かになるような、道念さんのいけばなと言葉をどうぞご堪能ください。
花・文・挿画:道念邦子
翻訳:スコット・クラーク
画像協力:株式会社風土社 安斎重男 池端滋 尾越健一 出村正人 徳野芳孝 西口利和 吉尾正洋 Nik van der Giesen
助成:公益財団法人澁谷学術文化スポーツ振興財団
デザイン:西川安美 中森あかね(彗星倶楽部)
編集:中森あかね
発行元:道念邦子
印刷・製本:株式会社山田写真製版所
B5判 144頁
石川県石川郡神主町(現・白山市)に生まれる。1957年に古流柏葉会山脇紅華古流いけばな教室に入門し、1967年古流柏葉会生華広岡理魁・自由花広岡紫穂に学ぶ。1970年より伝統にとらわれない自由な花をいけることを目指し、現代美術のギャラリーでの個展形式で作品を発表。花をあらゆる角度から捉え、生花表現の前衛を切り拓く。近年の展覧会に「消えつつ生まれつつあるところ」(2024 金沢市菊川町)「すべてのものとダンスを踊ってー共感のエコロジー」(2024 金沢21世紀美術館)「PRADA MODE OSAKA / 犬島プロジェクト」(2025 岡山)がある。
■特別展示「ランドスケープをつくる お庭を逍遥する」
2025年9月9日(火)~10月13日(月・祝)10:00~18:00
月曜休(10月13日は開館)
東京都庭園美術館 正門横スペース
instagram
応募期間(2025年10月1日(水)~10月31日(金))
プレゼントに応募する
プレゼントに応募する-チルチンびと広場 プレゼント応募規約-
弊社の提供するプレゼントへの応募は、以下の規約に従って行われるものとします。本サイトへのアクセスし、プレゼントへ応募することにより、応募者は以下の規約を承諾したものとみなします。