202410

湯浅啓さんの写真集『のと鉄道』(2名さま)

金沢市生まれの写真家・湯浅啓さんは、北陸能登の風土とそこに息づく人々の暮らし、そしてそれを支える鉄道をライフワークとして写真を撮り続けてきました。その鉄道風景を編纂した『能登線日和』(2005年)、『能登線憧景』(2008年)の二つの写真集には、見た方から「こんな素敵なローカル線があるなんて知らなかった」「廃線になる前にぜひ乗車したかった」という声が多く寄せられたそうです。その声を受け、今も現役の鉄道の魅力を写真集として発信すれば、興味を持って訪れる人が増えるのではないかと思ったことがきっかけで制作したのが、写真集『のと鉄道』(2015年)です。
北陸の鉄道路線の中で、海山の車窓風景の素晴らしさでは他に無いと思うくらいの魅力があると、長年鉄道写真を撮り続けてきた湯浅さんお墨付きの「のと鉄道」。この写真集には、鉄道に興味のない方も楽しめるように、願わくば「のと鉄道」で旅をしてほしい、そして今も厳しい状況にあるローカル線の存続に少しでも貢献したい、という湯浅さんの思いが込められています。

金沢の湯涌温泉でギャラリーを始めて16年になる「うつわ 日暮らし」さんで、この写真集が目に止まりました。オーナーの小原さよりさんは、湯浅さんの写真を、店に並べる器を選ぶ時と同じで、目を惹く派手さはなくても長く大切にしたい、静かに心に響く作品と紹介してくださいました。今月は、こちらの『のと鉄道』を2名の方へプレゼントいたします。

 

Notochrome 湯浅啓写真集

湯浅 啓
1968年、石川県金沢市生まれ。会社勤務を経て1995年に写真家として独立。雑誌や広告の撮影を中心に活動を行っている。各地で写真展を多数開催。今年(2024年)6月には震災前の能登を撮りまとめた全頁モノクロの写真集『Notochrome』を刊行(龜鳴屋刊)。
※書籍編集発行所「龜鳴屋

うつわ 日暮らし

■展示会情報
”My Funny Railway” 湯浅啓(写真)寺田一行(版画)
2024年10月11日(金)~11月10日(日)
OPEN 金・土・日曜日 10:00~17:00

HP: http://www3.spacelan.ne.jp/~higurashi/
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今月のプレセント