7

コラッ、不良少女!②

岩﨑トヨコ(イラストレーター)
1959年~1961年在籍

これがキッカケで黒澤明監督の『用心棒』『天国と地獄』に出演したり …… 。自分なりに、出版社に売り込みに行ったり …… 。お仕事をもらっても、最初はイラストの提出の仕方もわからず、タイヘンだったわ …… 。アールヌーボーだ! ポップアートだ! サイケデリックだ! と目まぐるしく変わる要望に、ただ、対処に必死の日々。
 時系列的にはサダカじゃないが、セツ・モードは丸ノ内クラブ、東京会館、ホテルニュージャパンなどの大きな会場で、よくパーティを開催してたっけ。セツ先生は、岩田ガラス社長夫人とか、デザイナーの中嶋弘子さんとか、美しいオトナの女性をエスコートしてニコニコしてらした。

時代は、学生運動で騒然としていたカンジ …… 。ベトナム戦争、キューバ革命、機動隊 vs. 全学連、ウーマンリブ、ヒッピー文化等々、賑やかで、熱く沸騰していた 1960年代後半。
 セツ・モードセミナーは、四谷にステキな新校舎を建ててお引越し …… 。セツ・ゲリラというのをたちあげて、お声をかけていただいて、参加することに …… 。そして、久方ぶりにうかがった新校舎のロビーは、ヒッピースタイルの長髪、ヒゲ、裸足で、新宿駅東口グリーン広場に集まっている、フーテンと呼ばれる若者たちがそのまんま移動して生徒になっているカンジ …… カルチャーショックを受けるほどでした。

先生は、ベ平連のシンパらしく、デモに参加したりしてたみたい …… 。先生が行けば、生徒も行くってカンジに思えたな …… 熱き時代よ、でした。世の中のそんな流れのなかで『平凡パンチ』誌上で “全ブス連” 誕生! となりました。セツ同窓の川村都、堀切ミロたちと …… 怪気炎をあげていたのかな? いろんな面白いことに参加できたのは、好奇心イッパイ女子が、セツ・スピリッツをドップリ浴びたおかげと思えるな …… 。セツ先生から教わった一番のことは、“モノの見方” だと思っています。

 セツ先生、アリガトウ For ever! 
 

7 Comments | RSS

  1. 星信郎 より:

    オイワと同期の西さん、みよし、石山ヤッコたちで一泊二日でスケッチしに行ったことがありましたね、現地に着いてぼくたちみんなは真面目くさってすぐ写生に取り掛かったのだがオイワはぐうぐうの昼寝、日も沈むころになってオイワもがばっと起きて描きだした。
    その時のオイワの絵は黄色と黒の逆光線でパンチの効いた目の覚めるような絵であった、なるほど!オイワはこれを狙ってたのかと感心してしまったことを憶えてる。昼寝も良いもんですね。

  2. 大橋未生 より:

    今も混沌とした時代です…。このようなお話が聞けて、心強く思いました…!
    セツ先生のモノの見方は、オイワさんや星先生を通して私も教わっているんですよね。
    (^_−)−☆
    私も、その価値観や思想、また、物腰の柔らかさからユーモアに至るまで!?
    …誰かに伝えて行けるといいなぁ。
    先生然とした先生のいないセツ、とても居心地が良かったです。

    オイワさんの描くセツ先生は、ハンサムですね。

  3. 田中美弥子 より:

    「次はどっちへ転がるんだろう⁈」…毎号ハラハラしながら読んでいる月刊てりとりぃの岩﨑さんについての連載”ライク・ア・ローリングロック”。
    こうしてご本人の言葉で経緯が語られると、ただの成り行きではなく、セツ先生への信頼を糧に勢いよく舵をとった方向へ転がっていかれたんだなぁと感じました。読んでいる内にワクワクが伝染、なんだかデッサンしたくなってきました。
    オイワさん、また一緒に描きましょう!

  4. 内川瞳 より:

    何か良い事がありそうな期待と面白そうな事が置きそうな時代のとりわけ長沢節の門下生という個性派ぞろいの中で一際異彩を放っていた先輩達を眺めながら絵を描きに行くというポーズで通うのが好きでした。先輩オイワさん達が川村都さんミロさんと作った”全ブス連”という3人の女性アーティスト名は違和感は無かった(笑)けれど??ギャグならギャグで”個性派美女連”と名乗っても良かったのにと今頃思ってしまいました。イリオモテヤマネコも真っ青な猫顔のオイワさんやオネエと見紛うような濃いミロさん。しっかり者のやり手姉御の都さん。セツに入ったばかりのとき、セツのロビーで見かけて迫力に圧倒されました。

    最近の”美人すぎる◎◎”とか”美魔女”とかおよそ個性など無い普通の美人っぽい人につけるキャッチフレーズが世間は信じてしまう事を考えると残念だったようで、なかなか面白いギャグだった気がします。セツ先生は長い時代色々な時代の若者と一緒になって影響を与え、今なお皆の心に存在する本物の教育者だったのですね。

  5. 紺さとの より:

    初めてオイワさんこと岩﨑トヨコ様にお会いした日のことを今でも鮮烈に覚えております。
    その存在感に目がくぎづけに!!
    ドキドキしながらもどーにも気になって横目でチラリ上目づかいでチラリと完全にアヤシイヒトでした(笑)

    「天国と地獄」のあの登場シーンもシビれるくらいカッコよくて何度観たかわかりません…>_<…

    そしてなにより「コラッ、不良少女!」などとお茶目なセツ先生も「セツ先生 アリガトウ For ever」なんて言葉を贈る岩﨑さんもとっても素敵!永遠の憧れです!

  6. 星健一 より:

    フリーペーパー「月刊てりとりぃ」に岩﨑さんの評伝”ライク・ア・ローリング・ロック”を連載している星健一と申します。毎月のようにお話しを聴かせて頂いておりますが、そのバイタリティと好奇心に、感服しております。それを創りあげたのが、実はセツと野獣会ではなかったのかと、思っております。この大テーマにもいずれ取り組みたいと考えておりますので、もう少しお付き合い下さいませ、岩崎さま。

  7. クボクミ より:

    !!!

    やっぱり、このセツ先生も描いた人に似ている気がする。
    アーモンドアイの大きな瞳を持ったイワちゃんを、面長にしてさっぱりさせて美少年にした感じ(おっと失礼)

    コラムから60’sの息づかいが伝わってくるね。

    イワちゃんをはじめ、都さんミロさん!長沢セツ先生を取り巻くまわりの人たちは、沸騰した時代の寵児だったんだろうね。

    さとのちゃん同様に、憧れちゃうなっ!

    イワちゃんに贈るみなさんのコメントも、めちゃ楽しい!

紺さとの にコメントする