news letter 「住まいと健康」を考える 東賢一

WHOのマイクロプラスチックスによる健康影響に関する研究推進の呼びかけ

マイクロプラスチックスは、廃棄物となって環境中に放出されたプラスチックスが環境中で粉々になったもので、ミクロンサイズの大きさで環境中に存在しています。

最近の調査では、魚の体内で発見されるなど、すでに海洋を中心に環境中に広く存在しています。

但し、生体に対する健康影響については、ほとんどわかっていないのが現状です。今年の3月に名古屋で開催された日本衛生学会では、名古屋市立大学の研究グループが、ポリエチレンのマイクロプラスチックスを水生生物に投与したところ、生殖系への影響があったと報告しています。

マイクロプラスチックスは、ミクロンサイズの大きさのため、消化器を通じて血液中に入り込む可能性があるのですが、その際に、環境中の有害な農薬などの物質を付着したまま体内に入ることが懸念されており、今後、人への健康影響に関する研究を推進することが求められています。以下に、WHOの呼びかけと、WHOの報告書のサイトを紹介します。

WHOのマイクロプラスチックスによる健康影響に関する研究推進の呼びかけ
https://www.who.int/news-room/detail/22-08-2019-who-calls-for-more-research-into-microplastics-and-a-crackdown-on-plastic-pollution

飲料水中のマイクロプラスチックスに関するWHO報告書
https://www.who.int/water_sanitation_health/publications/microplastics-in-drinking-water/en/

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