卯月 2022

梅、桃、桜、菜の花、蘇芳(スオウ)がいっせいに咲く里山の春。
数十年も前に車で通りかかった日の印象です。
閉ざされた長い冬から解放された北陸の4月はのどかで明るく里山の花々は日本の原風景のひとつと言えるでしょう。
入園式、入学式、入社式等まさに芽生えの4月です。
花のコンディションも上々、花屋さんの店先は選ぶに不足のない季節です。
今回は金沢市内の彗星倶楽部にて《Come back to the clay》という個展を開催中の陶芸家、陳 恂浪(Chen Xunlang)さんの作品とコラボレーションすることになりました。
陶土を成型する際に使用される木や竹で作られた道具類を焼成した陶土で再構成しています。
硬質にして親しみを醸し出す不思議な存在感の作品と、手にやさしい春の花々のコラボレーションは大冒険でした。
 

花材:桜 菜の花 ミモザアカシア 金せん花 トルコキキョウ 
器:陳 恂浪(Chen Xunlang)