霜月 2019

秋と云えば菊、と言っても過言ではないでしょう。
菊は一種活け、多種活け、他の秋草と取り合わせて活けるなど多様ないけばながある中、私には菊慈童の絵(日本画家 菱田春草 1874-1911)に見られる菊が彷彿としてくる。
なぜなら我家のすぐ近くに赤い郵便ポストがあり、その際に僅かな塊で自生する野菊そのものに見えるから。もう少し寒くなると小さい花ながら薄紫色の花をぽつぽつと咲かせ出す。
残念ながら今回その花を活けるには時期尚早、そこで花屋さんに菊の準備をしていただく。手元に届いた菊とさんざん逡巡の揚句、案の定。

– 花材-
黄菊 かんざし

– 器 –
東南アジアの古い膳 美濃紙

黄菊 かんざし

黄菊 かんざし

黄菊 かんざし