弥生 2019

あの公園に行ってみた。今は亡き知人夫妻が公園の近くに住んでいらした頃、プラタナスの実が沢山落ちているから来てみませんかと声をかけていただいたことがあった。
住宅に囲まれた不定形の小さな公園には遊具もなく、空を仰ぐとプラタナスの枝々は実の落ちる前に打ち払われたのだろう。寒々とした景色に足を重くして帰宅。
日をあらためて3月を探しに河辺りを歩く。河川敷改修工事でコンクリートが敷かれ歩き易くサービスされているがなんか不安で落ち着かない。橋を渡って河川敷整備で併設された公園の森を抜けるとカラコロと子供達の遊ぶ声が響いてくる。温かい陽射しに心の扉が全開。足元には枯れた芝生をクッションにプラタナスの実が居心地好さそうではありませんか。
 
花材:プラタナスの実、河辺りの草
器:上海市内の市場でみつけたろうそく立て

花材:プラタナスの実 河辺りの草

花材:プラタナスの実 河辺りの草