• 長谷川 琢士<br />「現代におけるホトケの姿」

     

    紀元前6世紀に仏陀が生まれ、6世紀に日本に仏教が伝えられて1500年。19世紀になって初めて、漢訳される以前のサンスクリット、パーリ語経典がイギリス人により日本に持ち込まれ、日本の近代化と共に、仏教の在り方、仏教美術の在り方も問われています。
    円空や木喰に多大な影響を与えた、平安後期に忽然と姿を消した『鉈彫り』の意志を継ぎ、頭から指先まで一本の木で彫りあげる総一木造りを旨とし、日本仏教や神道、縄文の文化となって現れた日本人の自然への『畏敬』の念を再発見、再自覚する現代のホトケの姿を彫る。

     

    長谷川琢士/Takuo Hasegawa

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      1983年静岡生まれ。
      2002年戦後直後のアフガニスタンでの現地活動を経て世界を放浪し、鈴木大拙を通して禅に出会い、禅の道を志す。
      2010年仏師福井照明氏に師事。2013年より金沢に在住。
      現在、金沢にて作品製作、古仏修復、実演仏像彫刻等、活動製作を続ける。
      また、ヨーロッパのZEN寺、ZEN道場にて仏像彫刻文化、技術の伝承、指導、教育を行う。

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