歩いている私は小窓から覗く場景に眼を奪われる、その魅力に自分だけが気づいたと感じる。同時にそれは不確かな錯覚のようにも思えた。そのうち窓の向こう側を想像することに取りつかれた私は、窓と夢想との境界を歩きはじめる。まるで小窓の向こうまで散歩しているように。 江川 智洋 1985年広島市生まれ、京都市在住。 2012年頃から銅版画のドライポイント作品を製作しはじめました。銅版画のプレートマーク=”窓”を通してどこか物語の断片を垣間見るような、そんな想像のできる作品を作っていけたらと思います。 SHARE TO FACEBOOK / TWITTER / PINTEREST