-
ひこくんが歩けば犬が吠える。動物園でも吠えられる。吠えられてもへっちゃら。犬も猫も鳥も魚も大好き。画面に向かって吠えながら描いている。とくにカラスの鳴きまねは絶品だ。お乳を飲む子犬や子猫がたくさんぶら下がった動物の母子像をたくさん描いたが、最近描く生き物は独り佇みおとなの風貌をしている。アクリル画は執拗に絵の具を盛っては削り、重さ10kgを超える。毎晩寝る前には新聞紙とスケッチブックへの素描を欠かさない。
大江正彦(通称ひこくん)
- 1965年 大阪市生まれ
- ダウン症と重い心臓疾患のため、幼い頃よりじ っとしていても一人で楽しめる こと〜絵を描くこと〜が生活の一部になっていた。
- 1995年 自宅近くにアトリエひこが開設され、共に描いたり作ったり遊びにでかける、同じように重い知的しょうがいをもつ仲間と、体調に合わせていつでも制作できるスペースを得る。
- 2003年 DOWN TO ART ダウン症のアーチスト展 すみだリバーサイドホールギャラリー
- 2004年 大江正彦ZOO-GRAPHIC展 大阪府立現代美術センター
- 2011年 日書日描 松本国三×大江正彦二人展 天音堂ギャラリー
- ZOO-GRAPHIC 大江正彦画集
- 小出由紀子編集 52頁オールカラー
アトリエひこ発行 2,000円(税込) - お申し込みはatelierhiko@yahoo.co.jpまで
- アトリエひこ
- 大阪府大阪市平野区平野本町4-3-20