3月上旬、新潟県の越後妻有・大地の芸術祭のオフィシャルツアー(雪見御膳&越後妻有の冬ツアー)に参加しました。
大地の芸術祭のオフィシャルツアーには2023年の夏に参加しましたが、この時に他の季節(特に冬)にまた来たいと考えていました。
いちばん行きたかった清津峡渓谷トンネルは大雪のため通行止めとなり見学できなかったのは残念ですが、それもまた豪雪地ならではのアクシデント。
雪国を楽しんできました。
夏に行った「まつだい農舞台」
ここにあるイリヤ&エミリア・カバコフの作品「棚田」は冬季は雪で見学不可。確かに雪があったら棚田は見えないし、夏に作品を見たバルコニーは雪で埋まっていました。冬も見学できると思っていた自分の想像力の乏しさに笑ってしまいましたが、棚田の冬の風景を見ることができました。
「奴奈川キャンパス」は廃校の小学校を利用して複数のアーティストの作品を展示しています。
昼食は地元のお母さんたち手作りの地元の食材を使った雪見御膳をいただきました。
漆器に盛られたたくさんの料理で満腹になりました。
「最後の教室」は廃校を丸ごと使ったクリスチャン・ボルタンスキーとジャン・カルマンの作品。
足元が見えない程の暗さは季節ごとに微妙に変わるのだろうなと思われ、冬は一番真っ暗な環境で鑑賞できるのかもしれません。
最後に越後妻有里山現代美術館へ。
夏は水が張ってある中庭は雪に埋もれていました。
次の日は栃尾にアトリエを構える大学の先輩(染織家)と栃尾の雁木を見て歩きました。
雁木通りはところどころ歯が抜けたような状態でしたが、まだ残っていました。
雁木は雪の多い地域の暮らしから生まれた理にかなった建築と思います。
一泊二日で新潟の豪雪地を駆け足で体験しました。
雪国の冬のくらしは私には想像もできないような苦労があると思いますが、
そんな気持ちを他所に、地元の人たちはみなさん雪のある暮らしを楽しもうとしています。
この経験を設計のデザインに活かしていきたいと思います。